R18恋愛官能小説 青山倉庫

69H

24. 悪いコ(トッカータ)

「ぐっ…ふぅぅん、はぁ、はぁ、おっき…」
 あたしのベッドの上で俯せになった菜奈に優くんが覆い被さって、長いおちんちんをゆっくり沈める。その傍らで仰向けになったあたしのアソコを、友恵が巧みに愛撫する。優くんが動き始めると、あたしたちも同じリズムでゆさゆさ揺れる。
 友恵も菜奈もあたしを愛撫するのがとても上手で、あたしは何度もイかされる。二人とも男の子は初めてだったけど、サービスはあたしより上手で、最初からきもちよさそうな声で身を捩る。雨が降る窓の外を眺めながら、あたしは友恵や菜奈とも見境無く愛し合う。
「あっあっあっ、すっご…おっおっおっいっいっ、はっ、はぁはぁ」
「菜奈、きもちいいのぉ?」と友恵が聞く。
「いいよぉ…、めちゃくちゃ、あっあっあっ」
 優くんは菜奈の乳房を両手で覆って、菜奈のからだを持ち上げる。そのまま仰向けになった優くんの上で、同じように仰向けになった菜奈が両脚をひらいて、つながりあう粘膜を剥き出しにして、下から滅多突きにされる。友恵はその光景を観察しながら、あたしに覆い被さって囁く。
「綾川くんって、強いよね。いつもこんな感じ?」
「強いって?」
「セックス。さっきからもう十回以上してるよ」
「うん、いつも、もっとたくさんするよ」
「えー、すごーい。飽きたりしないの?」
「きもちいいもん」
「そうだよねー、女同士とはなんか違うよね。綾川くん、ちんぽデカいし」
「あははは、みんなそう言うよね。あたし優くんしかしらないから、おっきいのかどうか、よくわかんない」
「どう見てもデカいよ、ほらぁ」
 友恵は上下にピストンする優くんのおちんちんを掴んで、菜奈の胎内からひきずりだす。菜奈の肉花から濁った泡がぶくぶくと噴きだす。濡れたおちんちんをちゅるちゅるしごく。ほら、デカいでしょ。あたしに突きつける。優くんは酷く痙攣して、突然ぶしゅっと音を立てて射精する。精液の塊が、あたしの顔と、ベッド際の出窓に散る。あたしたちのからだの上にも降り注ぐ。優くんは震えながら、ごめん、と悲しそうに呟く。
「やだ、髪についた。綾川くん我慢してよ」と友恵。
「ごめん、ぼく…」
 菜奈がゆっくり起き上がって、優くんのおちんちんを咥える。あたしと友恵も優くんのおちんちんを舐める。交代で飲み込む。三人でサービスすると、優くんはすごく悦んでくれる。たった今、射精したばかりなのに、優くんはまた大量に放つ。飛沫があちこちにとび散ってしまう。ガクガクと震えながら優くんは起き上がって、あたしを押し倒す。
「もっと、もっとしたいよ…」
 焦点の合わない眼差しの優くんが覆い被さって、あたしの中に滑り込んでくる。濡れて熱を帯びた実質がつるりと底まで滑り込む。優くんは腰をゆっくり回転させて、長いおちんちんであたしの胎内をぐちゃぐちゃに掻き回す。カラダがどろどろに溶けていく。あたしの乳房を菜奈と友恵が愛撫する。優くんが動き始める。あたしは菜奈と友恵の頭を抱いて、優くんに滅多突きにされて、恥ずかしい声を出す。
 以前のように包み込まれるような優しいセックスを最近していない。からだじゅうの粘膜が剥き出しになったような、鋭利で肉体的な悦楽だけの乱交ばかり。初めてのときに感じた炎のようなセックスがずっと続くとおもっていたのに、あたしは結局醜い燃えさしに燻る。

 鞄にノートと宿題を詰め込む。鏡の前に立つ。髪を直す。ドアがノックされる。
「麗羅さん、綾川さんからお電話」
 あたしはドアを開けて、保木さんに言う。
「ごめんなさい、すぐに出かけなきゃいけないから、いないって言ってください」
「あら、いいんですか? 昨日も電話してこられたみたいだけど…」
「はい、すいません」
 あたしは鞄を掴んで、階段を駆け下りる。玄関に座り込んでサンダルを履く。自転車の鍵を取る。傘を持つ。外に出る。鉛色の空と湿った風。あたしは駐車場に走る。自転車に乗る。坂を下る。遠くで雷の音が轟く。三つ目の信号を左に曲がって、左手に見えてくる酒屋さんの向かいの横断歩道を渡る。雨がぱらぱらと降り出す。コンビニに駆け込む。宿題とノートを鞄から取りだして、コピーを取る。思ったより分厚くなったコピー用紙の束をA4の封筒に入れる。切手を貼る。コンビニの前のポストに投函する。朝の天気予報で台風が上陸すると言っていた。あたしは空を見上げて、溜息をつく。
 電話で別れを告げられて以来、あたしは彩奈と連絡を取っていない。ときどき、彩奈は電話してくれるけど、あたしは居留守を使う。彩奈と話すのは怖い。あの日、あたしは一晩中、吐くまで泣いたのに、お腹の奥にしこりができたみたいにいつも気分が重苦しい。あたしは彩奈を忘れたくて、前より頻繁に優くんと会うようになった。あたしが志保や亮子ちゃんと引き合わせてから、優くんは毎日外から電話してくれるようになった。
 あたしは優くんを愛していないし、優くんもあたしを友達としかおもっていないし、セックスは癒しではないけれど、優くんとつながるたびに、じめじめした気持ちがだんだん干からびてくる。
 傘を差して、自転車を押す。家と反対方向に歩く。駅前のゲームセンターに入る。中の百円自販機でジュースを買う。店を出ようとして、突然プリクラの筐体から手が伸びて、あたしの腕を掴む。引きずり込まれる。あたしは菜奈の腕に捕まれる。友恵が人差し指を唇に当てて、言う。
「麗羅ちゃん、台風来るのに何ほっつきあるいてるの?」
「宿題、コピーしにきたの」
「夏休み、まだあと一週間あるよ」
「あと一週間しかないよ」
「麗羅ちゃん、彩奈ちゃんと喧嘩したの?」
「どうして?」
「電話きたよ。ウチにきてないかって」
「えー、なんで友恵ンちに?」
「ウチら、仲いいと思われてるんじゃん」
 菜奈はあたしを筐体の奥に押し込んで、逃げられないようにする。身長はあたしと同じ位なのに、陸上部の菜奈は力が強い。
「ねぇ、麗羅。こないだのコトさぁ、友恵と相談したんだけど」
「うん…」
「麗羅ンちでするなら、いいよ」
「うちで?」
「うん、知らないところに行くのは怖いじゃん」
「いいよ、いつもウチでしてるから」
「綾川くんだけだよね? 相手って」
「そうだよ」
「大丈夫なの? 男の子って、そんなに何度もできないんでしょ?」
 あたしは首をかしげる。友恵と菜奈はくすくす笑う。
「ま、いっか。麗羅、向かいでご飯食べるけど、一緒に来る?」
 あたしは頷く。ゲームセンターを出て、傘を差す。三人で狭い傘にひしめき合って、スクランブル交差点を渡る。向かいはお寿司屋さんだけど、その脇の階段から二階に上ると、小さなオムライス屋さんがある。彩奈と一緒に何度か来たけど、テレビで紹介されてお客さんが増えてからしばらく来ていない。
 階段を上りながら、友恵があたしの手を掴んで聞く。
「あたしたちさぁ、男の子初めてだけど、大丈夫かな?」

「あいぐ、いぐ、あーいくいく」
 あたしに覆い被さった友恵が優くんに突かれてゆさゆさ揺れながら、緩みきった声で喘ぐ。優くんが先に射精して、泡を噴く音が響く。友恵があたしをぎゅっと抱きしめて、続けざまに絶頂する。優くんはイってる最中の友恵をぐちゃぐちゃ掻き回す。残酷な表情。菜奈がおちんちんを引きずりだして、咥える。口でするときも行儀の悪い音を立てる。菜奈は口を離す。優くんは今度はあたしに挿入する。突く。汗だくでぐったりした友恵を抱きしめて、気怠い夕陽に照らされた汗だくの優くんに突かれながら、少しかすれた喘ぎ声をあげる。一日中セックスしていると、流石に優くんの動きも鈍くなってきて、あたしの声も枯れてくる。
「もう、こんな時間…」
 座り込んだ菜奈が呟く。時計は六時を指している。菜奈はともかく、友恵の家は門限が厳しい。菜奈が友恵の肩を揺さぶる。
「友恵、そろそろ帰らなきゃ。ほら、起きて」
「はぁ、はぁ、あたし、もっとしたい」
「また明日しよう。友恵、遅くなるとまた外出禁止になるよ」
 友恵はゆっくり起き上がって、あたしの上で四つん這いになる。優くんが友恵のお尻を掴んで、持ち上げる。口をつけて吸い出す。友恵は悲鳴をあげて、またあたしの胸に崩れ落ちる。優くんは菜奈を引き寄せて、吸い出した体液を口移しする。優くんは何か囁く。菜奈はくすくす笑って、唇を指先で拭う。優くんは再びあたしを滅多突きにする。
 友恵はもう一度起き上がる。ベッドの縁に腰掛ける。背を丸めて天井を見上げて、しばし放心する。菜奈に促されて、濡れタオルで体を拭く。もたもたと服を着る。時々座り込む。菜奈に引っ張られて立ち上がる。
「麗羅ちゃん、あたし友恵を送っていく」
 そう言って、菜奈はTシャツだけを着て、友恵の介添人みたいに寄り添って部屋を出る。玄関から二人の話し声が聞こえる。優くんはあたしを抱き上げる。濡れたベッドの真ん中に座って抱き合ったまま、優くんは動きを止める。
「友恵ちゃんと菜奈ちゃんって、彩奈と麗羅ちゃんみたいな関係?」
「そうよ、あたしはもうそういう関係じゃなくなったけど…」
「どういうこと?」
「アヤが別れようって…」
「ぼくのせい?」
「違うよ。誰も悪くない」
 菜奈が戻ってくる。優くんは仰向けになって、あたしを突き上げる。菜奈は優くんの顔を跨いで、あたしに唇を重ねる。優くんは菜奈を口で愛撫しながら、あたしを突く。セックスの音と、セックスの声と、セックスの匂いが蔓延したあたしの部屋は、もう中学生の寝室じゃない。窓ガラスに飛び散った精液の流れた跡が白く乾いて、斜陽に細長い影を作る。
「ねぇ、麗羅…」
「ンう?」
「綾川くんとセックスしたいとき、麗羅に言えばいいの?」
「ど…、あっ…あっあっあっ」
「友恵ももっとヤリたいって。あたしもしたい」
「うっ、うん、いいよ」
 菜奈は嬉しそうな表情で、あたしを抱きしめる。きもちよすぎて、意識がぼんやりして、目眩がする。あたしは卑猥な言葉を口走る。菜奈の髪の毛をくしゃくしゃにする。キスをする。舌を絡め合う。
 菜奈も、友恵も、志保や亮子ちゃんと同じように、あたしの言いなりになる。優くんだってあたしに主導権を握られてる。みんなあたしに操られる。それがどんなに虚しくても、触れあう肌は多い方がいいに決まってる。温もりが欲しい。もっと求められたい。そうやって、心に開いた穴を塞ぐしかない。
 菜奈の肩越しに、優くんがあたしを見つめる。優くんは微笑む。あたしも微笑む。
 悪いコ。
 優くんは声に出さずに言う。あたしのからだが浮かぶくらい突く。優くんがあたしの倦怠を押し流すくらい大量の精液を噴射すると同時に、あたしは今までで一番強烈な絶頂を食らって、後ろ髪を引かれるように仰向けに崩れて、あっさり気を失う。
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