R18恋愛官能小説 青山倉庫

ぼくと妹とガラスの少女

第9章「受験」

 落ち目の高級カメラブランドがウェツラーの名を喪った頃からずっとドイツに留学していた咲月叔母さんが帰国した。僕らはタクシー二台に分乗して、家族で米国製怪獣映画を観にいく。
 咲月叔母さんはお母さんの一番下の妹で、おじいちゃんとおばあちゃんの家に住んでいた頃は一緒に生活していた。お母さんと叔母さんは普段はなんともないのに、数年に一度くらいびっくりするような大喧嘩をする。仲が悪いのに、普段我慢してるから突然爆発するんだとおもう。お姉ちゃんは昔からあの叔母さん嫌いと言っていたので、ぼくもあまり好きじゃない。また一緒に暮らすんじゃないかとおもって心配したけど、叔母さんはタクシーの中で祖母の家に厄介になると言う。
「彩奈ちゃん、おーきくなったね。もうお姉さんだね。今、何年生?」と叔母さんが聞く。
「六年生です」と彩奈が答える。
「彩奈、ちゃんとご挨拶したか?」とお父さんが聞く。
「さっきしたもん」
 妹はぼくの腕を抱っこする。ぼくは窓の外に顔を向けて、寝たふりをする。
 映画館はとても広かったけど、お客さんは少なくて、二階席にはほとんど人が入っていない。叔母さんと両親は並んで座るけど、お姉ちゃんは前のほうに座って、ぼくと彩奈は二階席にいく。袖の席は前のほうに中年の夫婦が二人座っているだけで、ぼくらは少し離れたところに座る。買ってきたポップコーンを彩奈と頬張る。予告編が始まる前に食べ終わってしまう。劇場が暗くなると、ぼくは彩奈のスカートをまくって、ショーツの上から割れ目をなぞる。もう濡れていて冷たい。彩奈は腰を突き出して、ぼくの襟をつかんで引き寄せる。
「すごい濡れてるでしょ」と彩奈は言う。
「どうしちゃったの?」とぼく。
「わかんない、タクシー乗ってるときからずっとなの」
 ぼくはショーツに手を入れて、人差し指と薬指で割れ目をひろげる。怪獣映画にはあまり興味がない。中指を膣に挿し込む。第二間接まで入れて、手首のスナップで出し入れする。彩奈がぼくの手をつかんで、痛いと言う。ぼくは指を抜く。
「ごめん、痛かった?」
「なんか、チクってする。お兄ちゃん、爪割れてない?」
 ぼくは中指の先端を舐める。爪が割れてて、とがっている。ぼくは割れた爪を前歯で噛み切る。親指の爪で削る。舐める。大丈夫。
「痛かったら言って」と言って、ぼくは再び中指を沈める。
 ゆっくり出し入れ。ときどき速く。ぴちゅぴちゅ、にちゃにちゃ。指を抜いてクリトリスを刺激する。彩奈は椅子の上で悶えて、腰をねじる。目を閉じて、息を荒くする。映画なんか観ていない。ぼくは指を抜いて、彩奈の唇につける。彩奈はぼくのふやけた中指を咥える。吐く。
「うわ、こんな味するんだ」
「不味い?」
「なんかニガい」
 彩奈はひじかけを起こして、ぼくの股間をつまむ。ぼくのおちんちんは硬くなっていて、行き場を失って右のポッケに伸びる。ズボンの上から撫でる。ぼくは頭を起こして、一階席を覗き込むけど、ここからでは叔母さんたちは見えない。彩奈がジッパーを下ろす。
「だめだよ、見られちゃうよ」とぼくは彩奈の手を掴む。
「あたし、したい」
「じゃあ、トイレでしよっか」
「トイレとか絶対やだ」
「じゃあ、どうする?」
「きて」
 彩奈は立ち上がって、かがんで通路に出る。ぼくも後をついていく。二階席の袖の通路は一番奥が行き止まりになっていて、そこに暗幕がかけられた折りたたみ椅子と長テーブルが置いてある。身体の小さいぼくと彩奈はその下にもぐりこんで、ぼくは仰向けに寝そべる。ズボンとパンツを膝まで下ろす。彩奈はぼくのおちんちんを咥える。呻きながら飲み込む、喉の奥まで。
「あぁ、彩奈、やわらかい」ぼくは腰を浮かす。
 彩奈は喉の奥で刺激する。唇を開いてわざとにちゃにちゃ音を立てる。袋をマッサージする。口を離して、唇を滑らせる。先端から根元へ、根元から袋へ、袋から裏を通って先端へ。再び飲み込んで、扁桃腺が先端を圧迫する。ぼくは何も言わずに射精する。
「うぶ、げほっ。いやん、飲んじゃった」と言って、彩奈は口を拭う。
「ごめん、我慢できなかった」
「喉がイガイガする。初めて飲んだかも」
 彩奈はぼくの上に乗る。ぼくのおちんちんを自分で股間にあてて、上下しながら腰を沈める。ぼくは彩奈の肩に手をまわして抱きしめる。唇を密着させて、ぼくは妹を突き上げる。黒いスカートをたくしあげて、体液がつかないように気をつける。
「ねっ、ねぇ、ここ、暑くない?」と彩奈。
「なんか暑いね」
「叔母さんさぁ、今日泊まるのかな?」
「わかんない。泊まりそうだよね」
「叔母さん、いっつも話が長くて、喋っててつらいの」
「お姉ちゃんも同じこと言ってた」
「毒持ってるよ」
「なにそれ?」ぼくは笑う。
「話に毒があるの。嫌味っぽいし。あたし絶対嫌われてる」
「昔からあの人そうだよ」
 劇場のドアが開いて、誰かが歩いていく音がする。ぼくは動きを止めて、彩奈の口を押さえる。顔を見合わせる。ぼくはつながったまま彩奈と入れ替わって、上になる。長テーブルの下だから、とても狭くて暑い。ぼくは遠慮がちに彩奈を突くけど、彩奈はすごく濡れていて、股間がぶつかるぺちぺちという音が狭い空間に響く。
「叔母さんって、独身なのかな」と彩奈が聞く。
「結婚してたら、ドイツなんか行けるわけないじゃん」とぼくは答える。
「何しに行ってたの?」
「しらない、リューガクでしょ」
「何の勉強するの?」
「さぁ、ドイツ語じゃないかな」
 ぼくらが含み笑いしていると、さっきの足音が戻ってくる。ぼくは彩奈の口に指を当てる。彩奈は足音の方を見上げる。暗幕で見えないけど、足音は劇場に消える。ぼくは彩奈の髪の毛に指を挿し込んで、いっぱいキスする。まぶた、ほっぺた、お鼻、おでこ、唇には舌を入れる。耳たぶを舐めると、彩奈は首をすぼめていやがる。ぼくは両手を絨毯の上について、一定の速度で彩奈を突き上げる。こめかみから汗が流れて、彩奈のTシャツに滴る。ぼくは彩奈のTシャツをまくる。薄く膨らんだ胸も汗で濡れている。
「お兄ちゃん、彩奈のこと好き?」
「好きだよ」
「どこが好き?」
「ぼくを好きでいてくれること」
「じゃあ、嫌いになったら?」
「嫌いになった彩奈も好き」
 ぼくは肘をついて、彩奈の肩を掴む。乳首を舐める、吸う。汗の味。ぼくと同じくらい小さいけど、硬く膨らんでいて、刺激するたびに掠れた声をもらす。ぼくの頭を抱いて押しつける。ぼくのピストン運動はどんどん激しくなる。彩奈のつま先がテーブルの裏にこつこつあたる。
「ね、これって、近親相姦だよね」と彩奈が言う。
「…うん」
「お兄ちゃん」
「なあに?」
「あたし妹だよ」
「うん、彩奈はぼくの妹」
「忘れてないよね」
「忘れて…ないよ」
「お兄ちゃん」
「な…に?」
「あいしてる」
「あり…がと」
 ぼくは彩奈の一番奥までおしこむ。乳首に唇をつけたまま、びくびくと痙攣する。びゅくびゅくと射精する。彩奈のお尻に指先をあてて、流れ出してこないか確かめる。彩奈はぼくの頬を両手で包んで、キスをする。舌を入れる。歯茎を舐める。下唇を噛む。
「お兄ちゃん、あたしティッシュ持ってないよ」
「ぼくも持ってない」
「やだ、出てきちゃったらどうしよう」
「ショーツが汚れちゃうね」
「流れ出してきちゃうのよ。今日スカートだから、ヤバイよ」
「どうしよう…」
「結構、いっぱい出した?」
「うん、多分…」
「あたし、お手洗い行く」
 ぼくはおちんちんをゆっくり引き抜く。ぶりっと音がして、精液の泡が零れる。彩奈は指先で拭って、ぼくの顎につける。出しすぎよと言って笑う。起き上がって、長テーブルの下から這い出る。廊下を走って行く。ぼくはズボンを上げて、彩奈のショーツを畳んでポケットに入れる。女子トイレの前で待つ。ロビーには誰もいなくて、劇場から笑い声が聞こえてくる。壁の時計を見たら、映画が始まって一時間は過ぎている。
 彩奈が俯いて出てくる。ぼくらは手をつないで座席に戻る。
「全然、映画観てないね」と彩奈が言う。
「感想とか聞かれたら、どうする?」とぼくが言う。
「寝てたって言えばいいじゃん。それより、あたしたち汗だくだよ」
 ぼくも彩奈も白いシャツを着ていたから目立たないけど、襟に汗が染みている。ぼくはTシャツをつまんでぱたぱた空気を送る。彩奈にショーツを返す。
「ねぇ、いっぱいだしたよね?」と彩奈。
「いっぱいでてきたの?」
「でてこないの」
「あんまりでなかったのかな」
「あのね、たまにしばらく出てこないことがあるの。体の角度変えたりしてると、急にどぼって出てくるの。お兄ちゃんの長いから、内臓の位置とか変わっちゃうせいかも。お手洗いでティッシュ持ってきたけど、今日生理用のショーツじゃないから落ちちゃう」
 ぼくは彩奈からティッシュを受け取って、座席の下にもぐりこむ。彩奈の股間に顔を埋めて、割れ目に口をつける。彩奈がなに?なに?どうするの?と慌てる。ぼくは彩奈の膣を吸う。彩奈の体液が滲む。ぼくは指を入れて、ゆっくり回転させる。子宮頚を押す。彩奈は、それちょっと痛いと言う。ぼくは指を抜いて、もう一度吸う。精液が出てくる。いっぱい出てくる。口いっぱいに出る。ぼくはティッシュに吐き出す。
「出た」とぼくは言う。
「お兄ちゃん、すごい…」
「ごめんね、いっぱい出てた」
「もっとしようよ」
「じゃあ、戻る? なんか、あそこ暑いけど」
「イヤ。ここで入れて」
「ダメだよ、前に人いるし、見つかっちゃうよ」
「ここで入れて」
「ダメだよ…」
「わかった、じゃあいいよ」と言って、彩奈は脚を閉じる。
「怒らないで」
「いいよ、もう」
「入れるよ」
「いい」
「入れる」
「いーい」
 彩奈は見えないからどいてと言う。ぼくは座席に座りなおす。機嫌直してと言って手を握る。払いのけられる。怒らないでよ、怒ってない、怒ってる、怒ってない、どうして怒るの、怒ってないもんお兄ちゃん映画観なよと言う。ぼくの太ももを叩く。

 ぼくらは帰りにレストランに寄る。
 贅沢なお店で、三段に重ねられたスープのお皿が食卓の上で悪趣味に光っている。咲月叔母さんはサラダと香草焼きと魚料理と線香花火が突き刺さったグロテスクなデザートを注文する。ぼくらはコース料理。たくさんのフォークやナイフやスプーンが並べられて、お母さんが外側から使うのよと教えてくれる。叔母さんはお母さんと留学先の話をしている。ハブとマングースの談笑。
「彩奈、私立中学は受験しないのか」とお父さんが聞く。
「今からじゃ無理だよ」と彩奈が答える。
「お姉ちゃんも六年生から塾に行って、受かってるよ。行く気があるなら、まだ間に合うよ」
「お姉ちゃん、中学辞めちゃったじゃない」
「それは勉強についていけなかったんじゃなくて、たまたま人間関係が難しかったんだ」
「文芸女子には寮がないから、あんな高いところ入れてたじゃない。あたし、負担かけるのやだ」
「別に文芸女子に行かなくてもいいだろう」
「やだ、絶対やだ」
 彩奈はそっぽを向いてしまう。
 お父さんはお姉ちゃんを入寮費が何百万もする学生寮に入れてたけど、ぼくにはお受験とかそんな話は全然しなかった。お父さんは友達のお父さんと違って、ぼくとキャッチボールしたりドライブに連れて行ってくれることなんか一度もなかったし、最近では会話も少なくなって、二人きりで同じ部屋にいるのは我慢できない。
「彩奈、今年はお姉ちゃんが高校受験だから、お部屋では静かにしてね」とお母さんが言う。
「美穂ちゃん、来年受験なんだ」と叔母さんが言う。
「そうよ。塾の寮に入んなさいって言ってるのに、寮はもうイヤだって言うの。塾の寮はお嬢様ばっかりじゃないのに」
「中学の寮がダメだったんでしょ? どうしたの、イジメ?」
「そういうわけじゃないけど。ほかの子がいる環境じゃ勉強できないって、ほら、お姉ちゃんだからずっと一人部屋なのよ。そんなんじゃ、アルバイトなんて無理よ」
「あら、バイトしたいの?」
「受験する予定の高校は、どこもバイト禁止なんだけど、今時高校生だったらバイトくらいするでしょう。ちょっとぐらいは先生も黙認してくださるとおもうんだけど」
「美穂ちゃんは成績いいから、落ちる心配しなくていいよね。自分から学校を選べるんだもの」と言って、叔母さんはナプキンで口を拭う。
 お姉ちゃんはときどき頷いたり微笑んだりして受け答えする。

 叔母さんを駅まで送って、家に着いたときは十時を過ぎていた。
 お父さんがテレビをつけると、「舞洲セメント工場爆発」というニュースをやっている。ぼくと彩奈は久しぶりに一緒にお風呂に入る。以前はお母さんが怒ったけど、最近はもう何も言わない。
 彩奈と湯船の中でつながる。ぼくは彩奈の髪の毛を束ねて、角を作る。彩奈は頬を真っ赤にして、上下に揺れる。ぼくの肩に唇をつけたまま、小さく喘ぐ。プールやお風呂の中でセックスすると、きもちいいけど射精できない。
「受験しないの?」とぼくは聞く。
「うん、したくない。お兄ちゃんと離れ離れになるのはいや」
「ぼくも。ずっと一緒にいようね」
「お兄ちゃん、高校はあたしでも受かるところに行ってね」
「同じ高校に行きたいの?」
「学校の中でセックスしたいの」
「来年、中学に上がったら、できるよ」
「うん、楽しみ。いっぱいしようね」
 ぼくらはセックスの途中でお風呂から上がって、部屋に戻ってセックスを続ける。ぼくらの後にお父さんとお母さんが入る。お姉ちゃんは今日も最後に入る。
<< 前のページ 戻る