R18恋愛官能小説 青山倉庫

69H

17. おもちゃ(トッカータ)


 アヤと優くんとあたしの三人で、動物園に併設されている遊園地に遊びに来た。
 浦安と違って子供向けの遊園地で、乗り物も小さいし、カップルより親子連れが多い。あたしたちはくるくる回るコーヒーカップに乗ったけど、アヤは下りるときに頬を紅潮させて、脚がふらつく。優くんがアヤの腕を取る。
「彩奈、大丈夫? 酔った?」
「うん、大丈夫。少しどこかで休みたい…」
 優くんはアヤの腕をひいて、日陰のあるベンチまで歩く。優くんはまだあたしたちの関係を知らない。あたしは近くの売店でメロンソーダを三本とポテトを買う。ベンチに戻ってアヤと優くんに紙コップを渡す。太いポテトを三人で摘む。あまりお腹空いてなかったけど、アヤと一緒に出かけるといつもこうやって食べ過ぎてしまう。木立と噴水の向こう側にメリーゴーランドが見える。
「今度あれ乗ろうよ」とあたしが指さす。
「あれも酔いそうだよ」と優くんが言う。
「アヤ、大丈夫? 乗れる?」
「うん、酔ったわけじゃないから」
 あたしたちはポテトを平らげて、回転木馬の列に並ぶ。アヤと優くんが並んで乗る。あたしは少し後ろに乗る。木馬が回り始めると、あたしは手に握ったリモコンのスイッチを入れる。木馬の首にしがみついたアヤが振り返って、首を横に振る。恥ずかしそうな、悲しそうな、焦れるような複雑な眼差し。あたしはますます残酷な気持ちになって、リモコンのつまみで強弱をコントロールする。強くしたり、弱くしたり。アヤは優くんから表情が見えない向きに顔を逸らして、肩を竦めて喘ぐ。木馬が回るエキゾチックな音楽にかき消されて、アヤの喘ぎは聞こえない。
 木馬が止まるとあたしはスイッチを切る。アヤはしばらく木馬から降りることができなくて、係員に心配される。大丈夫ですか。大丈夫です。あたしはアヤの腕をひいて階段を下りる。
「今度あれあれ」
 あたしは川下りを指さす。びしょ濡れになってしまうけど、今日は暑いからちょうどいい。アヤは足を止めるけどあたしは無理に引っ張る。アヤが囁く。
「麗羅…、恥ずかしいよ」
「平気だよ、バレないって」
「お兄ちゃん、気づいてるよ」
「優くんには気づかれないと意味ないの」
 あたしはアヤと腕組みをして歩く。夏休みなのに制服を着た女子高生の集団とすれ違う。観覧車の下にプールがあって、子供たちがはしゃぐ声が聞こえてくる。風船を持った着ぐるみがスキップする。並んで歩く優くんは、額に汗を滲ませるアヤを心配して、ときどき覗き込む。様子がおかしいことに気づいている。
 アヤと優くんがペアで川下りに乗る。あたしはその後ろに一人で乗って、清流を蛇行する二人のボートを追いかける。リモコンのスイッチを入れる。振動の種類を変える。強弱をコントロールする。アヤが振り返る。一番の急流を下る。水飛沫があがる。あたしもその後で急流を下って、あまりの勢いにびっくりしてしまう。
「びしょ濡れー」
 あたしが笑いながらボートを下りると、ベンチで小さくなったアヤを優くんが介抱している。アヤが顔を上げて、泣きそうな表情で首を振る。短いスカートの裾を抑えて、太股を痙攣させる。あたしはリモコンを取り出して、慌ててスイッチを切る。優くんが目を丸くする。
「それなに?」

 三人で乗った観覧車の中で、あたしはリモコンを優くんに見せる。スイッチを入れる。
「くぅぅぅん」
 鼻にかかった声を漏らして、アヤが座席で仰け反る。Tシャツが汗ばんで、薄い胸に乳首が浮かぶ。優くんにリモコンを渡す。
「これがスイッチ。これで振動を変えて、こっちで強弱つけるの。こんなふうに」
「やあっ、やめっ、あっあっあっ、あいくっ、いくっ」
 座席からずり落ちそうになって、優くんに抑えられたままアヤは痙攣する。観覧車が前後に揺れる。短いプリーツスカートがめくれて、白いショーツが露わになる。濡れたクロッチの脇からコードが伸びて、ショーツの脇に引っかけた受信機につながる。優くんはスイッチを切る。
「彩奈の様子がおかしかったのは…、これのせい?」
「そう、あたしもつけてるよ。アヤ、全然スイッチ入れてくれないけど」
「入れたよ…、てかずっと入れっぱなしだよ」
 あたしはアヤからリモコンを受け取る。電源ランプがついていない。ケースを開ける。電池の向きが間違っている。正しい位置に直す。急にお腹の中に振動が走る。あわててスイッチを切る。優くんに渡す。
「はい、優くんに預けておくね」
「これ、どうするの?」
「スイッチ入れると、あたしたちに言うこときかせ…っう、ふぅうぅん」
 あたしとアヤは同時に体を震わせる。優くんは二つともスイッチを入れて、悪戯っ子の眼差しで、あたしたちの様子を観察する。あたしはアヤに覆い被さって、優くんの目の前でアヤとキスをする。見えるようにキスをする。舌を絡める。お互いの髪に指を絡める。隣の観覧車のカップルが見ている。
「麗羅ちゃんって、彩奈と、こういうコト…」
「いつもしてるよ」
「そうなんだ、知らなかった」
 あたしはアヤのシャツをまくりあげて、薄い乳房を両手に包む。指先で乳首を撫でる。唇をつける。アヤはあたしの頭をぎゅっと抱いて、全身をガクガク震わせる。観覧車は一番高い位置に到達して、あたしとアヤの喘ぎ声で充満する。優くんが淋しそうな目であたしを覗き込む。
「いいなぁ…二人とも」
 あたしは上半身を起こして聞く。
「優くんにもしてあげる」

 お化け屋敷の脇に目立たない屋根付きのベンチがあって、よくカップルがそこでエッチなことをしていることをあたしたちは知っている。
「んむぅ、ちゅる…、くちゅくちゅ」
 あたしとアヤは、優くんのおちんちんを挟んでキスをする。優くんのパンツは足首まで下ろして、逃げられなくする。あたしとアヤの胎内で、リモコンのおもちゃが振動する。あたしとアヤは優くんの先端に舌を巻き付けて、上目遣いで優くんの反応をみる。アヤとあたしで左右半分ずつ唇を押しつけて、先端から根元まで往復する。優くんは椅子に座ったまま、爪先立って震える。きもちよさそうな声を漏らす。
「んはぁっ、はぁはぁ、きもちい…」
「優くん、両手に花だね…」
「お兄ちゃん、ハーレムだ」
 あたしとアヤは優くんのアソコに唇をつけたまま言う。優くんはリモコンで振動を強くする。あたしはすごくエッチな気分になってしまって、アヤの髪に指を差し込んでくしゃくしゃにして、優くんのアソコをアヤと交代で飲み込む。音を立てて愛撫する。あたしたちと同じ目的のカップルが階段を下りてきて、パンツを下ろした男の子の股間に群がるあたしたちを見て、あっと声を上げて驚いて、階段を戻っていく。
「やばい、みつかっちゃった」
 あたしがそう言って顔を上げると、優くんはか細く声をあげて、アヤの口の中に射精する。優くんは勢いがすごくて、溢れた精液が飛び散るし、射精する音まで聞こえるし、あたしたちがみたビデオと違って、量がめちゃくちゃ多い。あたしはぼたぼた零れる精液を啜る。アヤは喉を鳴らして精液を飲む。あたしはアヤの頬を両手で覆って、アヤの唇から優くんの精液を口移ししてもらう。くちゃくちゃ舌を絡める。糸を引いた体液が、優くんのおちんちんに滴る。アヤがくすくす笑う。
「ちょっと、エローい」
 あたしたちは笑いながら再び優くんのアソコに唇をおしつける。優くんが一番感じる部分を挟んで、あたしとアヤはキスをする。茂みの向こうに風船を持った着ぐるみが通りかかる。気怠いメロディーにあわせて、着ぐるみがパレードを始める。その周りを子どもたちが走って追いかける。幼かった頃、夢の国だった遊園地の片隅で、あたしたちは新しいおもちゃを手に入れて、アヤと奪い合いながら遊ぶけど、あたしはアヤと違ってそのおもちゃに執着心がない。
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