R18恋愛官能小説 青山倉庫

69H

05. 夜明けのコーヒー


 ぼくは学校が終わると、叔母さんの家を訪れる。
 三年前に叔父さんが亡くなってから、ぼくは従姉妹の早奈恵お姉ちゃんに勉強を習うために、時々叔母さんの家に行く。叔母さんはいつも高級なお菓子を出してくれて、従姉妹の早奈恵お姉ちゃんの部屋には少女コミックがいっぱいある。少女コミックはエッチな描写ばかりでどきどきする。ぼくは中学を受験する気はないけど、早奈恵お姉ちゃんに勉強を習うと成績がよくなったから、お母さんは毎日でも通いなさいという。
「ヒロくん、今日は早いね」
 叔母さんの代わりにお姉ちゃんが迎えてくれる。お姉ちゃんは帰ってきたばかりで、制服を着たままだ。ぼくはお姉ちゃんについていく。叔母さんの家は平屋の豪邸で、お座敷の多い和風の家だから少し寒い。お姉ちゃんの部屋はお庭に面していて、窓から新興住宅地が見渡せる。
「今日、叔母さんは?」
「お葬式でいないよ。今晩、帰ってこないんだって」
「誰の?」
「親戚の綾川さんのおばあちゃんが亡くなったんだって」
「そうなんだ」
 ぼくはお姉ちゃんの部屋のコタツに入って、ランドセルからノートと算数の教科書を出す。ぼくのお父さんは大学で数学を教えていて数論の研究もしているのに、ぼくは算数が苦手だ。お父さんと喋るのはもっと苦手だ。早奈恵お姉ちゃんは教え方が丁寧で、ぼくが問題を解けなくても怒ったりイライラしたりしない。お姉ちゃんは着替えずに、ぼくの隣に座る。お姉ちゃんは勉強を教えるときに、いつも僕の斜め前に座るのに、急に密着されてぼくは戸惑って下を向いて問題を解き始めるけど集中できないから一問目にとても時間がかかってしまう。
「ヒロくん、明日、暇?」
「うん。どうして?」
「サンシャインのプラネタリウムにいかない?」
「プラネタリウムってなに?」
「お星様が見れるの」
「うん、いく。お外でご飯食べたい」
「いいよ。ナンジャタウンでへんなもの食べよっか」
「うん。餃子食べたい」
 ぼくは微笑むけど、とても近くで目が合ってどきどきしてしまって、目をノートに落として問題を解く。分数の計算は簡単。小数の計算は難しくはないけど、面倒臭い。早奈恵お姉ちゃんはコタツに入ったまま、クッションの上に脱ぎ捨てられた半纏を取って、ぼくの背中にかけてくれる。ぼくはありがとうと言う。お姉ちゃんはぼくの問題集に手を伸ばして、ぼくの二の腕に胸を押し付ける。ぼくは小さくなる。
「ねぇ、今日泊まっていかない?」
「お母さんに怒られちゃうよ」
「あたしヒロくんのお母さんに電話するよ」
「大丈夫かな?」
「大丈夫だよ」
 ぼくは算数の問題を大急ぎで解いて、国語の問題集を片付ける前に、早奈恵お姉ちゃんが自分で焼いたクッキーを食べる。ひび割れてボロボロだけど、お店のクッキーより美味しい。日が暮れると、家に電話する。泊まって勉強すると言う。お母さんは別段怒らない。お姉ちゃんに替わると、よろしくねと声が聞こえる。その後で、お姉ちゃんは叔母さんに電話する。
 ぼくは居間のテレビをつける。お姉ちゃんがお風呂を沸かして、台所でご飯の用意をする。ぼくはすることがなくて、おとなしくテレビを眺める。ときどきチャンネルを変える。壁の振り子時計が七時の鐘を鳴らす。お姉ちゃんが生姜焼きと椎茸のマヨネーズ焼きと豆腐サラダとご飯を運ぶ。ぼくも手伝う。一緒にいただきますをする。
「ヒロくんて、花粉症じゃない?」
「うん。ぼくは平気」
「いいよね、あたしヒドイの」
「もう花粉飛んでるの?」
「飛んでるよ。今年、あったかいから」
 ぼくはお母さんの作る椎茸の料理が嫌いだけど、お姉ちゃんの椎茸のマヨネーズ焼きは好き。ご飯をお替りする。お豆腐のサラダを食べる。お豆腐にドレッシングがかかってると美味しい。家でもこういうふうにしてくれれば食べるのに、いつもお醤油のかかった冷奴ばかりで飽きてしまう。
 ごちそうさまの後で、ぼくは先にお風呂に入る。お湯が少し熱かったから、水を加える。湯船に浸かる。ぼくはいつも頭までもぐって、しばらく息を止める。頭を上げると、扉が開いて早奈恵お姉ちゃんが覗き込む。
「湯加減どう?」
「ちょうどいいよ」
「あたしも一緒に入っていい?」
「うん」
 ぼくは膝を抱えて答える。お姉ちゃんは扉を閉めて、制服を脱ぎ始める。くもりガラスの向こうで、お姉ちゃんが全裸になる。バスタオルも巻かずに、そのまま入ってくる。ぼくはますます小さくなって、鼻まで湯船に浸かる。お姉ちゃんは、ぼくに向かい合うように湯船に浸かる。お姉ちゃんはぼくの手を取る。
「何、照れてるの? 前はよく一緒に入ってたじゃん」
「ぼく、ちょっと恥ずかしい」
「女の子、苦手なの?」
「うん、怖い」
「あはは、かわいい」
 お姉ちゃんはぼくの頭をくしゃくしゃにする。ぼくはどこを見ていいかわからなくて、お姉ちゃんの唇を見つめる。お化粧もしてないし口紅もつけていないけど、お姉ちゃんの唇は艶があって少し厚ぼったくてサクランボみたいに赤い。
「ヒロくん、四月から六年生だね。一年生の面倒みるんでしょ?」
「なにそれ?」
「知らないの? 六年生になると、一年生の面倒みなきゃいけないことがあるの」
「そうなの?」
「きみは面倒みられちゃうタイプだよね」
 ぼくはほっぺを膨らませる。お姉ちゃんがぼくの両脚をひろげる。ぼくの腰に手を回して引き寄せる。ぼくは抵抗せずにじっとしてるけど、お姉ちゃんは何も言わずにぼくを抱っこする。ぼくはお姉ちゃんの肩に手をのせる。すごく柔らかくて、暖かい。お姉ちゃんはぼくのおちんちんを見下ろす。
「おっきくなってきた」
「ごめんなさい…」
「ヒロくんも、男の子なんだね」
「うん」
「ここに座って」
 早奈恵お姉ちゃんはぼくを浴槽の縁に座らせる。ぼくは黙ってお姉ちゃんがすることを見ている。お姉ちゃんは手に石鹸をつけて、ぼくのおちんちんをにゅるにゅるしごく。ぼくのおちんちんは硬くなってしまって、ぼくは浴槽の底に爪先をたてて、両脚を震わせる。お姉ちゃんがお湯をかけて、ぼくのおちんちんを咥える。ぼくは腰を引く。お姉ちゃんは喉の奥まで飲み込む。ぼくはお姉ちゃんの肩を掴んで、泣き出しそうな声を出す。お姉ちゃんは口を離す。
「イヤなの?」
「うん…」
「きもちよくなかった?」
「そうじゃない」
「お姉ちゃんが嫌いなの?」
 ぼくは両脚の間に手を入れる。おちんちんは大きくなって、上を向いていて、隠せない。
「お姉ちゃんのことは大好きだよ。大好きな人に、こんなことされるなんて…」
「あたしも弘樹のことが好き。好きだから、するの」
「わかんない。どうして?」
「好きな人に、きもちよくなってもらいたいの」
「でもすごく、えっちなことだよ。いけないことだよ」
「えっちは、いけないことじゃないよ」
「いけないことじゃ、ないの?」
「弘樹が、お姉ちゃんのこと嫌いじゃなければ、いいことよ」
「そうなんだ」
「やめる?」
「ううん。お姉ちゃんのことは、好き」
 学校でエッチな話をする男の子のことが嫌いだったし、エッチなホームページを見るのも厭だったけど、お姉ちゃんがぼくのおちんちんを咥えてるところを見るのはどきどきするけど厭な感じはしない。お姉ちゃんの唇は、ぼくのおでこや頬にときどき冗談でキスしてくれるものだとおもっていたから、おちんちんを咥えてちゅるちゅる滑る唇はとても不思議なものに見える。
「お姉ちゃん、きもちいい」
 ぼくは両脚を震わせて、体を反る。後頭部がグレーモザイクの壁に当たる。息が荒くなる。ぼくの悩ましい喘ぎが浴室に反響して、お姉ちゃんはますます激しく愛撫する。息を吸い込む。袋をもみくちゃにする。お尻の穴を指先でくすぐる。ぼくはお姉ちゃんの頭に手を添えて抵抗する。
「だめ、だめ」
「どうしたの?」
「いっちゃう」
「いいよ」
「へんな液が出るの」
「精液のこと?」
「そう、それ」
「あたし、気にしないよ」
「だめだよ、きたないよ」
「ヒロくん、お姉ちゃんの中でイッてみる?」
「お姉ちゃんの中って?」
「お部屋でしよう、きて」
 お姉ちゃんはぼくの手を取る。ぼくは一緒にお風呂をあがる。ぼくはお姉ちゃんの体を、お姉ちゃんはぼくの体をバスタオルで拭く。初めて触ったお姉ちゃんの乳房はおもってたより小さくて、とても柔らかくて、ぼくが指先で乳首に触れると敏感に反応する。ぼくらはクリーム色のバスタオルを体に巻く。ぼくは脱いだ服を抱える。お姉ちゃんの部屋に走る。長い廊下はとても寒くて、肌から湯気があがる。
「寒いね、先にお布団入って」
 ぼくはお姉ちゃんのベッドに潜り込む。お姉ちゃんの匂いに包まれる。お姉ちゃんはガスファンヒータを点ける。ハーフケットに包まって、ドライヤーで髪を乾かす。ぼくの髪も乾かしてくれる。ぼくはうつ伏せのまま、目を閉じる。
 真っ暗な窓に雨粒が当たる。救急車のサイレンが遠くで聞こえる。風が強くて、軒に吊るした布団たたきが壁に当たる。
 お姉ちゃんは電気を消して、ベッド脇の読書用のランプを点ける。お布団に潜り込む。冷えた肌をぼくに密着させる。ぼくのアソコはすっかり小さくなっていたけど、お姉ちゃんが覆い被さってくるとすぐに復活する。お姉ちゃんはぼくの髪に指先を絡める。
「舌、出して」
 ぼくは少しだけ舌を出す。お姉ちゃんが唇を押しつけて、ぼくの舌を吸い出す。代わりにお姉ちゃんの舌が滑り込んでくる。ぐるぐる回る。前歯の裏側をなぞる。お姉ちゃんは前後に微動しながら、ぼくのおちんちんにアソコのお肉をこすりつける。にちゃにちゃ音が聞こえるほど濡れていて、ぼくの肩に鳥肌が立つ。二の腕が震える。
「お姉ちゃん。すごい、恥ずかしい、おと」
「いやん、言わないで」
「もっと、くちゃくちゃして」
「もっと、くちゃくちゃしたいの?」
「うん、きもちいいもん」
「入れてあげよっか?」
「入れていいの?」
「お願いしてくれたら、入れてあげる」
「入れて」
「何を、どこに、入れて欲しいの?」
「おちんちんを、お姉ちゃんに…」
「ちゃんと言って」
「ぼくの、おちんちんを、お姉ちゃんの、アソコに…」
「アソコってどこ?」
「お…まんこ」
「だめ、最初から」
「恥ずかしいよ」
「ちゃんと言って」
「ぼくの、おちんちん、お姉ちゃんの、おまんこに、入れさせて、ください」
「聞こえない」
「お姉ちゃんの、おまんこに、ぼくの、おちんちん、入れさせて、ください」
「もう一回」
「ぼくのおちんちんを、お姉ちゃんのおまんこに、入れさせてください」
「弘樹って、えっちだね。イケナイ子」
「だって…」
 お姉ちゃんは、再びぼくに唇を重ねる。ぼくはお姉ちゃんの背中に手を滑らせる。お姉ちゃんは片手でぼくのおちんちんを掴んで、先端をびちょびちょの割れ目に押しあてる。ゆっくり沈む。おちんちんが潤った粘膜に包まれるのを感じて、ぼくは自然に腰を上下させる。おちんちんの先端が、お姉ちゃんのおまんこの天井にぶつかる。ぼくはお姉ちゃんを抱きしめて、クラスメートに聞いたエッチな話の通りに、腰を振る。お姉ちゃんは普段と全然違う甘い声を出す。
「弘樹、ひっ、ろ、き…」
「なあに?」
「きも、きもち、きもちいっ、いっ」
「ぼくも、きもち、いいよ」
「おねぇ、ちゃんの、こと、すき?」
「すきだよ」
「ちゃんと、言って」
「お姉ちゃん、すきだよ」
「どこが、すき?」
「言葉にできたら、安っぽいよ」
「そうだね…」
 早奈恵お姉ちゃんはぼくの肩に顔を埋めて、押し殺した声で甘く甘く喘ぐ。ぼくはお姉ちゃんの乳房に手をあてて、ぎこちなくマッサージする。お姉ちゃんは瞼を半分閉じて、溶けるような瞳でぼくを見つめる。腰を打ちつけるたびに、あっ、あっ、あっ、と声を絞り出す。お姉ちゃん、好きだよ、お姉ちゃん、きもちいいよ、お姉ちゃん、大好きだよ、お姉ちゃん、大好きだよ、お姉ちゃん、大好きだよ、お姉ちゃん、大好きだよ、お姉ちゃん、大好きだよ、お姉ちゃん、あいしてるよ。
 お姉ちゃんの太腿が震えて、背中を丸めて痙攣する。おちんちんがきつく圧迫される。ぼくはお姉ちゃんの底におしつけて射精する。たくさん射精する。お姉ちゃんの指先がぼくの頬を包んで、舌が差し込まれる。ぼくは薄目を開けていて、早奈恵お姉ちゃんの長い睫を見つめる。お姉ちゃんが言う。
「いっぱい、だしたよね」
「お姉ちゃん」
「なあに?」
「叔母さんに、言わないで」
「言わないよ」
「もっとしようよ」
「もっとしたいの?」
「もっとしたい」
「いいよ、もっとしよう」
 ぼくはつながったままお姉ちゃんの上になって、好きな速さと好きな強さと好きな角度で好きなだけ突く。何度も突く。ぼくは下手くそだから、ときどき抜けてしまう。体中がきもちよくて、途中で止められなくなって、何度目かの射精で窓の外が明るくなってるのに気づくまで続けてしまう。
 お姉ちゃんはベッドから起き出して、半纏を着る。部屋を出る。ぼくがうとうとしてると、コーヒーを淹れて戻ってくる。カップを受け取って一口啜る。熱い、苦い、と言う。お姉ちゃんはコーヒーを口に含んで、ぼくに口移しする。少しこぼれる。舌を絡める。ぼくはお姉ちゃんにコーヒーを一口づつ口移しされる。口移しするとき、お姉ちゃんはぼくの濡れたおちんちんを優しくマッサージする。ぼくは再び硬くなって、目が冴えてくる。お姉ちゃんがお布団に入ってくる。
「ヒロくん、毎日、来なよ。毎日、しよう」
「叔母さんに、見つかっちゃうよ」
「大丈夫よ。お母さんが勉強中に顔出したこと、ないでしょ」
「そうだね」
 ぼくはお姉ちゃんの体を抱く。乳首を吸う。再びおちんちんを挿し込む。お姉ちゃんは眉間に皺を寄せるけど、動き始めるとまた喘ぎ始める。お姉ちゃんの畳ベッドは、ギシギシ音がしない。
 ヘッドボードに置かれた飲みかけのコーヒーから薄い湯気が上って、ぼくらが愛し合う運動にあわせてゆらめいている。
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