R18恋愛官能小説 青山倉庫

ぼくと妹とガラスの少女

第4章「水泳部」

 体育の授業では体育館でバスケをやっているのに、水泳部では練習が始まった。
 ぼくは寒さに凍えながら、二十五メートルのプールを何度も往復する。男子はみんな寒そうだけど、三年生と女子はみんな平気そうだし泳ぐのも早い。カジワラでは背泳ぎや平泳ぎもやったのに、水泳部ではクロールしかやらない。だんだん疲れてきて、四掻に一回だった息継ぎが、二掻に一回になる。クイックターンが普通のターンになる。メニューも五十メートルを繰り返すだけ。とても退屈で、苦しいのにぼんやりして水の中で眠くなる。
 夕方のチャイムが鳴って、ぼくらはプールサイドに整列する。顧問の板垣がパイプ椅子に座ったまま、女子と三年は帰ってよしと言う。
「お前らの泳ぎからは、やる気とか根性みたいなものが伝わってこない。うちは遊泳部じゃないんだぞ」
 板垣はぼくらに居残って、プールサイドと更衣室の掃除をさせる。掃除の前に目を洗っていた一年の西野って奴が、板垣に頭を殴られる。ぼくは肩にタオルをかけて、震えながらモップがけをする。先輩がぼくと省吾に、更衣室を掃除してと言う。省吾と一緒に男子更衣室に入ると、先輩に怒鳴られる。
「一部屋を二人でやんなよ。綾川、お前女子」
 ぼくは女子更衣室にバケツと雑巾を持って入る。男子更衣室より広くて、窓も大きくて、床に緑色のいぼいぼのマットが敷いてある。女の子の甘い匂いが充満している。コンクリむき出しで汗臭くてぬるぬるする男子更衣室とは随分違う。
 着替えを置く棚をひとつづつ雑巾がけする。長椅子も雑巾をかける。棚の下に、生徒手帳が落ちている。一年三組、山川美登里と書いてある。うちのクラスの田中守とつきあってる色の黒い子で、ぼくがカジワラに居た頃から知ってる。ぼくはタオルで埃をふき取って、更衣室を出る。省吾に見せる。
「これ返したほうがいいかな」とぼくは聞く。
「山川の? 明日、守に渡しとけば」
「ぼく、あいつ嫌いなんだよ」
「じゃあ俺が渡そっか」
「いいよ、自分で返す」
 ぼくは山川の生徒手帳を自分の鞄にしまう。

 翌日、一限目が終わってから省吾と一緒に三組を訪れる。
 ぼくが教室の中を確認せずに入ると、女子が体育の後で着替えているところだった。みんなに叫ばれて、笑われて、物を投げられて、ぼくは慌てて教室を出る。後ろにいた省吾は腹を抱えて笑っている。
「お前サイアク。なにやってんだよ、わざと?わざと?」
 教室のドアが少しだけ開いて、三つ編みの子が顔を出す。
「あ、ごめん、山川さんいるかな?」とぼくが三つ編みの子に聞く。
 三つ編みの子はエッチーっと言いながら、教室に向かって「みどりん、綾川くんが用があるってー」と呼んでくれる。
 ぼくらは教室の入り口から少し離れて待っていて、山川が出てくると生徒手帳を渡す。
「昨日、部室に忘れてったでしょ」とぼくは言う。
 山川は手帳を受けとって笑いながら「あんたエロイねー」と言う。ぼくは下を向いて、わざとじゃないもんと言う。
 教室から他の女の子たちが出てきて、ぼくを指差して、この人この人と騒ぎ立てる。誰かが制服の裾を引っ張る。襟をつかんで、腕をおさえて、大勢の女の子が笑いながらばしばし叩く。ぼくが逃げようとして右往左往してると、教室にいた子たちも参加して脇腹をくすぐったりするから、ぼくは廊下に座り込んでしまって、中にはグーで殴る奴もいてそれは痛いから闇雲にグーをつかんだら省吾だった。ぼくは女の子を押しのけて、てめーと叫びながら省吾を追いかける。

 その日は水泳部の練習が急に休みになった。
 板垣に殴られた西野の親が、電話で文句を言ったらしいと先輩に聞かされた。ぼくらは部室の外に集められて、一人づつ板垣と面談する。ぼくの番になって部室に入ると、板垣は以前書いた入部届けと同じものを出す。
「綾川、やる気はあるか?」と板垣が聞く。
「はい」
「そしたら、もう一度それを書いて出せ」
「今ですか?」
「今でもいいよ。期限は今週中」
「わかりました」
 ぼくは入部届けの紙を二つに折って、鞄にしまう。失礼しましたとお辞儀して部室を出る。並んでる奴の中に、西野の姿はない。省吾が小声で、どうだった?と聞く。ぼくは駐輪場を指差して、待ってるからと言って立ち去る。
 省吾の自転車にまたがって待っていると、山川美登里が走ってくる。
「ねぇねぇ、男子辞めさせられちゃうって、ほんと?」と息を切らしながら聞く。
「そういうわけじゃないよ。でももう一回入部届けを出せって」と言って、鞄から用紙を取り出して見せる。
「えーマジで、どうするの?」
「どうもしないよ」
 省吾が走ってきて、鞄からDVDのトールケースを取り出す。
「忘れんなよ、これ」
「あ、ちょっと、ここで出すなよ」
 ぼくは慌ててDVDをひったくって、自分の鞄にしまう。
「それなに?」と山川が聞く。
「進研ゼミの教材」とぼくは答える。
「えっちいやつだー。あんたやらしいね」
「いや、違うって」
「きゃー、触んないでへんたい」
 山川は、へんたい、へんたい、と叫びながら逃げ出す。ぼくは省吾と席を替わって、自転車の後ろに立つ。追っかけろと言う。ぼくは入部届を丸めて、山川の背中に投げつける。山川は入部届を拾ってひろげる。ぼくらはスロープをUターンする。山川がフェンス越しに声を上げる。
「辞めちゃうの?」
「だって板垣ムカツクもん」とぼくは答える。

 DVDをパソコンに入れてアプリケーションからDVDプレーヤーを起動して再生。女の人がおじさんのペニスをしゃぶっている場面から始まる。ネットで拾える動画と違ってめちゃくちゃ綺麗な画質。ぼくはボリュームを下げて、パソコンをサイドボードに置いて、ベッドの上で毛布をかぶる。干したばかりの毛布は、妹の匂いがする。ぼくらは毛布の中で下だけ脱いで、上はいつも着たままでする。彩奈がぼくのおちんちんを手でしごく。
「やっぱお兄ちゃん、でかいよ」
「でかくないよ」
「でかいよ、みてほら」
 動画のおじさんのアソコはぼくより一回りちいさくて、色も黒くて、毛ももじゃもじゃだ。彩奈が横目でビデオを見ながら、ぼくのおちんちんを咥える。ビデオの女の人をまねして、口と手を交互に往復させる。
「意外と難しい」
 彩奈の動きはぎこちなくて、歯が当たってときどき痛い。息を吸いながらしゃぶるから、ちゅごっ、ちゅごっと音がする。
「首が疲れた」
「交代する?」
 彩奈は咥えたまま首を横に振って、ゆっくり奥までのみ込む。吐き出す。ぼくは彩奈の頭を手で支えて、前後に動かす。唇がちゅぶちゅぶと涎を垂らす。動画はもう女の人とおじさんがセックスを始めていて、おじさんがすごい勢いで腰を振っていて、脇腹の贅肉がたぷたぷ揺れていて、女の人がひーひーと悲鳴をあげる。
 彩奈がぼくの太股を叩いて、ぼくらは交代する。ぼくは正座して、彩奈の背中を膝に乗せる。彩奈は自分の太股を抱えて、両脚の間から自分の股間を見る。ぼくは膝の上で丸くなって股間を突き出した妹をしばらく観察してから、お尻を持ち上げる。舌先で溝をなぞって、唇で肉のお豆を吸う。唾液を塗りつけて、舌を膣に入れる。ぐるぐる回転させる。彩奈は目を閉じて、それいい、それいい、と言う。
「ねぇ、部活辞めたこと、お母さんに話した?」と彩奈が目をとじたまま聞く。
「まだ言ってない」とぼくは舐めながら答える。
「あーあ、またおこられる」
「言わないでね」
「言わないの?」
「バレやしないよ」
「バレちゃうよ」
「バレないって」
 ぼくは彩奈の鞘で肉のお豆を包んで、指先でしごく。キスするときと同じように、舌を膣に入れたり出したり。彩奈は天井に向けた両足を、ぴくんぴくんと痙攣させる。
「あ、あっ…。それ、すごい」
「きもちいいの?」
「うん、お尻が勝手に動いちゃう」
 ぼくはお豆をこねながら、舌を出し入れする。顎が疲れてくると、内股にほっぺたをくっつけて一休みする。彩奈はきもちいいと言うようになったけど、動画の女の人みたいに喘ぎ声は出さない。いつも声を殺して、息だけが荒くなって、いっぱい汗をかく。動画の女の人が顔に精液をかけられて、ノイズが走って違う映像になる。別の女の人がムキムキでハゲの男とガリガリに痩せた刺青の男に前と後ろから突かれている。彩奈が頭を上げてそれを見る。
「ねぇ、これきもちわるい」
「消す?」
「うん、消して」
 ぼくは手を伸ばしてCommand+Qでプレーヤーを閉じる。パソコンも閉じる。部屋が真っ暗になる。ベッドのスタンドを点ける。彩奈は肩に汗をかいて、半開きの目でぼくを見上げている。
「入れていい?」
「入るかな」
 ぼくは彩奈の両脚を閉じて、横向きにする。毎晩セックスして、横から入れると妹があまり痛がらないことに気づいた。先端をおしあてて、彩奈のお尻にお腹を乗せて、ゆっくり突き下ろす。一秒に一回の速さで、腰を前後に振る。速すぎると痛がるし、遅すぎると抜けてしまう。
「入った?」と彩奈が股間に手を伸ばす。
「うん、入ったよ。動くね」
 ぼくは入れるときと同じか、少し速く動く。あまり速く動くと、ベッドがギシギシなって、下のお姉ちゃんに聞こえるかもしれない。ときどきリズムを変える。角度も変えてみる。濡れてくると、ちゃぷちゃぷ音がする。つながったまま、彩奈の両脚をひらく。覆いかぶさって、脇から手を入れてぎゅっと抱く。
「彩奈、なんかあたるの」と言いながら、腰を小刻みに振る。
「なに?」
「おちんちんの先っぽに、いつもなんか硬いのがあたるの」
「あたしわかんない、どんなの?」
「なんか、丸くて出っ張ってる感じ。何か入れてるの?」
「なにも入れてないよ」
「病気とかじゃないよね」
「お兄ちゃん、それ多分、しきゅーだよ」
「しきゅーってなに?」
「赤ちゃんが入るところ」
「でもちっちゃいよ」
「赤ちゃんできるとおっきくなるの」
 ぼくは少し安心して、こりこりしたところをかき回す。ずんずん突く。先っぽが出っ張りと膣の底の隙間にはまり込んで、突くたびにいろんな方向から刺激される。ぼくは彩奈の唇に舌を入れる。ぼくの精液の味がする。
「彩奈、放課後にもセックスしよう」
「どこで?」
「公民館。暖かいし、平日の夕方は人いないよ」
「どうやって入るの?」
「大丈夫、鍵パクってきたから」
「見つかったらヤバイじゃん」
「大丈夫だって」
 ぼくと彩奈は毎日夜の十時くらいに寝た振りをして、お姉ちゃんがお風呂からあがるとセックスを始める。眠くなるまで何度もするから、いつも遅くまで起きていて、最近は朝いつも眠い。
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