R18恋愛官能小説 青山倉庫

太陽ノ樹

第27話「面会射精」

 火曜日は五限目で授業が終わり、二時半から部活動です。
 その日は部室にたくさんの衣装が持ち込まれ、ぼくは太股の付け根と首の輪っかを伸縮性の細い布地が引っ張る派手な飾りのついた衣装をヒラヒラさせながら、ステージ上で美桜の指示に従って、震えながら腰を突き出す。この衣装でセックスして、イク寸前で写真を撮られる。この日の美桜は、手持ちのカメラをあまり使わず、三脚に据えたカメラで撮影する。びしょ濡れだったおちんちんが乾き始めると、美桜が本条ジュネと市松美紀子を呼びつけて言う。
「乳首とちんぽ、濡らしてあげて」
「入れますか?」とジュネ。
「ううん、口でいいよ。入れたい?」
「どちらでも」
「じゃあ、口で」
 信じられないやりとり。二人が駆け寄って、ぼくの乳首を舐める。吸い付く。すこし痛いくらい吸う。そして、二人で一本を両サイドから咥える。根元から先端まで、少女の薄い唇が滑るのを眺める。交互に飲み込んで、ぬちゃぬちゃ、音を立てる。びしょ濡れになって、唾液が太股を伝う。二人が離れると、美桜がシャッターを切る。
「莉音、もっと胸張って、ウン、顎ひいて、目線は窓の外」シャッターを三回切って「おつかれー」。
 ぼくは足下がおぼつかなく、ステージを降りて、違う衣装を着た遥香と芙実に交代する。二人が寄り添って写真を撮って貰っている間に、ぼくは急いでシャワーを浴びる。身体を拭いて、別の衣装に着替える。どの衣装も、乳首と性器が露出する。そんな衣装を着て撮影した写真は、今度催されるショーのプロモーションサイトに掲載されるのだけど、そのサイトは自宅からはみることができない。学内にいるときに、学内のアクセスポイントに接続しないとみることができない。情報の授業で使うタブレットで閲覧すると、ワインレッドのドレスを着た矢津美保の写真がブラウザからはみ出し、モデルクラブのロゴとメニューが表示される。そのまま放置してると、十秒ごとに画像が切り替わり、メンバーの写真が表示されるのだけど、こんな扇情的な衣装を着た写真は一枚もない。だけど、いちまいだけ、ショーの告知のページで、ジュネとエレンと内藤美貴が三人で中心の果物にキスをしている写真があるけれど、そのシロップのかかったイチゴのような果物はぼくのおちんちんの先端。前後がボケて、なににキスをしているかはっきりわからない。
「莉音、出番だよ」
 呼ばれます。ぼくは別のエッチな衣装を着て、五人の少女とステージに上がる。お互いキスをする。美桜が動画を撮影する。スタッフルームに控えた裸の女子たちは一言も喋らずに、出番を待つ。うっすら血管の浮いたぼくの巨根に、二人の少女が唇をつけて、一人がぼくの股間に仰向けで潜り込み、お尻の穴に舌を這わせて、陰嚢を全部飲み込んでしまう。ぼくは残りの二人を両脇に抱いて、交互にキスをして、交互に乳首を愛撫させる。きもちいいけど、膝をたてて腰を突き出したつらい体勢。この状態のまま、かなり長いあいだ、同じような愛撫を繰り返す。
 動画は編集されて、いちばん良い瞬間だけをつなぎ合わせて、数時間の動画が三分ほどのプロモーションに短縮されます。前回のショーの動画は二分弱で、衣装を着てくるくる回る少女たちと、そのままお互いを愛撫しあう場面とがめまぐるしく入れ替わり、性器を拡げるカットまで含まれていて、それは期間限定で公式サイトに公開されているのだけど、いまはみることができません。これから、新しい動画を撮るのです。
「じゃあ、莉音、挿入して」
「このまま?」
「美保か、みいなと、バックで」
「じゃあ、交互に、していい?」
「いいよ」
 ぼくはおちんちんに舌を絡めていた美保を仰向けにして、みいなが覆い被さり、ぼくは美保の上で四つん這いになったみいなのお尻を掴んで、みちみちみちっと音を立てて挿入します。
「あーっ、あ…、でっか、ちょっと、まっ」
「痛い?」
「う…、平気。ちょっと、お腹苦しい…、莉音、アハハ、あっ、デカイよ…あはははっ、あん、あっあっあっ」
 嗤ったり喘いだり、女の子は忙しい。ぼくはみいなをスローペースで突き、ぼくの陰嚢を飲み込んでいた井手あみがぼくの背中を抱き、両脇に抱いた中谷花蓮と安田星來がぼくの乳首を舐めて、陰茎の根元に指を滑らせ、お尻の穴を拡げて、あみの指が中に滑り込んできます。
「はあぁっ、あみ、だめ、ぼく…、イっ」
「ダメよ莉音、まだイっちゃダメ」
 美桜が言う。ぼくは腰の動きをとめて、唇を噛んで耐える。イってはいけない理由なんてあまりないのですが、美桜はそうやって焦らしてぼくの切ない表情を撮りたがる。確かに、まだほとんどみいなを突いていません。ぼくはお尻の方が弱くて、指を入れられると、お尻がイってしまって、その衝撃で射精してしまいます。セックスは前だけじゃなくて、後ろもイクことを知って、そして前と後ろが同時にイクと生命の危機に瀕するほどの快感で簡単に意識を失うことを知って、セックスがすこし怖くなりました。
 落ち着いてくると、ぼくはピストンを再開する。スタッフルームに海野先生の姿をみつける。海野先生は週に三回部室にきて、ぼくが乱交している姿を眺めている。なにをしても、なにをされても、先生は口を出さない。美桜や桃華がときどき打ち合わせをするくらいです。だけどその日は、撮影中に美桜に声をかけます。
「中断できる?」
 美桜は頷いて、手を叩く。
「はい、ちょっと休憩」
 撮影は、こんなふうにめちゃくちゃ中途半端なところで中断することがあります。好き勝手にセックスすればいいものではなく、どんな愛撫をして、どんな体勢で、だれとつながって、どれくらいのペースで腰を振って、合図されるまで射精も許されません。最初のカメラテストの頃が一番楽しかったのですが、こうして枷をかけられた行為は、なにか特殊な享楽だと感じます。美桜にみせて貰った仕上がりの写真はたしかに、テストの時より、こうして指示されている方がずっと美しく麗しい。
 ぼくはみいなの狭い膣から陰茎を引き抜く。井手あみがぼくのお尻から指を引き抜く。女の子たちはさっさと立ち上がるけれど、ぼくは腰に力がはいらず、中谷花蓮と安田星來に肩を借りて、ステージから降ります。降りるときに床に足を着く衝撃すら快感。
「ショーの日程が決まったよ。期末試験明けの金土日、金曜は午後二時から泊まりで、土日は全日、場所は金魚鉢小の西館ホール、前回とおなじところね。衣装はデザイン部にお願いしておいたから、桃華と美桜は打ち合わせしてください」
「さっき連絡ありましたよ」と美桜。
「田処さんから?」
「そうです」
「じゃあ、スグに行ってあげて。今回まだラフもあがってないって、困ってたから。ちゃんと統一してあげないと」
「わかりました」
 ぼくは着替えブースのパイプ椅子に座る。花蓮と星來がフェラチオを始める。インターバルでは、そうやって気持ちを切らさないように努める。あみが駆けてくる。衣装ケースにのせてあったペットボトルの水を飲む。言う。
「お尻、ダメだった?」
「ダメじゃないけど、合図されてからの方がいいかも」
「しゃせーの?」
「うん……」
「莉音、敏感だね」
 あみは膝をついて、フェラチオに加わる。三人の舌が根元から先端まで滑って、絡みついて、先端に巻きついて、交代で飲み込んで、先週から飽きるほどその光景を眺めてきたのだけど、ぼくはまだ慣れない。きもちいい、は義務になってもきもちいいままなのですが、撮影のための型と制約を強いられることで、普段感じている自然な快楽がいびつに変形して、いま着ているこの恥ずかしい衣装のように、いろいろなカタチでカラダを締めつけ、束縛されたまま常に新しいかたちの快感を注ぎこまれることが堪りません。
「夏目くん、ちょっといい?」
 海野先生が近づいてくる。三人の愛撫はとまらない。
「今日は、美桜ちゃんに打ち合わせ出て貰うから、申し訳ないけど撮影は中止。だから、お姉さんのお見舞いにいこう」
「わかりました」
 あみが口を離して、振り返る。
「先生、あたしたちも行っていいですか?」
「あら、お見舞いに?」
「杏樹ちゃんに会いたい」
「お友達だったっけ?」
「ううん。莉音くんにソックリってきいて、みんなで会ってみたいよねって、話、してて」
「いいよ。じゃあ、着替えておいで」
 ぼくは星來と花蓮に抱き起こされる。ぬるめのシャワーを浴びる。カラダを拭いて、制服に着替える。

 雨が降っている。
 海野先生の車の助手席にあみが乗って、後部座席の真ん中に座ったぼくのおちんちんを両サイドの花蓮と星來が愛撫し続けて、あみが後ろを向いてスマホで撮影していて、シャワーを浴びた意味がない。今日はもう撮影はないのだけど、花蓮と星來は「練習したいから」といいます。ほんとうのところはわかりません。ぼくは二人の背中に手をまわし、スカートをめくってお尻からショーツに手をいれて、指先を割れ目に沈めます。
「莉音さ、おなじクラスにもう一人可愛い男の子いるよね?」
 あみが訊きます。
「山本くんのこと?」
「なんか、将棋やってる子」
「山本裕也だね」
「仲いいよね…」
「うん、一緒にお昼食べるし、遊びにいくし」
「うん、二人でいるところ、みたことあるよ。エッチはしないの?」
「誰と?」
「山本くんと莉音」
「山本くん、男の子だよ」
「ウチらも、女の子どうしだよ」
「女の子どうしは…」
「あたし最初、超ヤだったよ。でも一回したら、抵抗なくなる。へんな男にヤられるより全然きもちいいもん」
「ヘンな男…」
「莉音のことじゃないよ。莉音はマジ最高」
「男どうしって、なんか…」
「山本くんは、して欲しそうにしてるよ」
「そうなの?」
「うん、して欲しいときの、女の子の仕草だもん」
 言われてみれば、山本くんはスキンシップが多い。プールの授業で、一緒に着替えているときも、ぼくのアソコばかりみている。以前は野暮ったかったけれど、髪型を変えて、眉を整えて、こぎれいになった。こういう学校にいるとそれも必然だと考えていましたが、山本くんの興味のベクトルが自分に向けられていることを意識したのは初めてで、複雑な気分です。
「もう着くよ。あみちゃん、前向いて」
 海野先生が言う。雨はいつしか豪雨になって、接近するまで病院の建屋が見えなかった。玄関先で車が駐まり、ぼくは慌てておちんちんをシャツで覆い、車を降りる。海野先生の車は駐車場に走り去る。いつもの看護婦さんが出てきて、ぼくたちを案内してくれる。エレベータで四階まであがり、七号室のお姉ちゃんを訪問する。お姉ちゃんはベッドに座ったまま、絵本を読んでいます。ぼくたちがベッドの傍に立っても、気づかない。
「お姉ちゃん、ぼくだよ」
 お姉ちゃんがようやく顔をあげる。星來と花蓮が息をのんで、超似てる、と呟く。お姉ちゃんはぼくをみて、星來をみて、花蓮をみて、あみをみて、ぼくのベルトに指をひっかけて引き寄せて、今日はこれにする、といいます。そして、ぼくのベルトを外す。パンツとスラックスを中途半端に引きずり下ろし、シャツからおちんちんを引きずり出す。咥えて、飲み込む。舌の上を滑り、扁桃腺を通過し、食道のヒダが蠕動して、入ってはいけないところまで到達し、先っぽにお姉ちゃんの鼓動を感じる。引き抜く。唾液が糸を引いたまま、お姉ちゃんの手がちゅるちゅるしごきながら、咎めるように言う。
「今日は、まんこの味がしないわ」
「お姉ちゃん、今日はしてないよ」
「じゃあ、いましたら?」
「お姉ちゃん、ぼく、お見舞いに来てるの」
「誰の?」
「お姉ちゃんの」
「そうね、弟だから、あたりまえよ」
 先週、ぼくはクラブ活動の後でお見舞いに行って、お姉ちゃんに乱交がバレました。八人の小学生メンバーとセックスした日、フェラチオしている最中に、お姉ちゃんは八人分のおまんこの味がするといいました。ぼくは怖くて、モデルクラブに入ったことと、その活動について伝えたら、お姉ちゃんは最初は泣いて哀しんで、次に、莉音は永久にセックスの奴隷になるよ、と脅し、最後にはモデルクラブの女子を連れてこいと言い始めました。あみたち自身もお姉ちゃんに会いたいと言ったのですが、連れてきたのは、ぼくです。
「てか、あんた名前なんだっけ?」
「え?」
「あたしの弟、名前なんだっけ?」
「莉音だよ」
「あー、そうね。ど忘れしてた」
 記憶障害が出る、という海野先生の言葉を思い出します。背筋が凍り付く。お姉ちゃんが、星來の制服を引っ張る。引き寄せる。
「あんたの名前は?」
「安田星來です…」
「お姉ちゃん、星來ちゃんはおなじクラスだよ」とぼくが割り込む。
「ウルサイなー。あんたは? ねぇ、こっちきて」
 お姉ちゃんが花蓮を呼びつける。星來と花蓮はぼくを挟んでベッド脇に立つ。お姉ちゃんはベッドの縁に座り直して、両脚をぶらぶらさせる。
「中谷花蓮です。三組です…」
「三組って、箱崎の朗読クラブがあったよね、あの子たちはいまどうしてる?」
「さぁ、帰宅部じゃ…、あん」
 お姉ちゃんが星來と花蓮のスカートに手を差し込んで、ショーツに手を入れる。両手を振動させる。星來と花蓮の喘ぎ声が病室に響いて、二人の股間から、ちゅっちゅっちゅっちゅっ、と濡れた音が響く。
「ここで、弟のちんぽ咥えてるのね? ねぇ、弟のちんぽは、きもちいい?」
「あっあっあっだっ、きもち…」
「ちゃんと中に出して貰ってる? ねぇ」
「なっ、なかに…、あっあっ…」
 星來が答えようとするけど、花蓮は痙攣して喋れない。車の中でも花蓮はいちど絶頂しています。お姉ちゃんはぼくの両脇の二人を責めながら、真ん中のぼくのおちんちんを咥える。ぼくはお姉ちゃんの頭に両手を添えて、腰を前後に振ります。その光景を、井手あみが脇からスマホで撮影する。
 モデルクラブにはあみという名前の子が二人いる。星來や真理杏という名前がいちばん珍しく、いま流行のキラキラネームの子はまだいない。全員の顔と名前を覚えるために、クラブの名簿を持ち帰って読みました。名簿にはメンバー全員の裸の四面写真が掲載され、辞めた子の項目には『退部』の赤いスタンプが押されます。
 びゅうううっ、びゅっ、びゅくっ、じゅるるるっ。
 我慢していた分も含めて、大量に射精する。勢いがつきすぎて、お姉ちゃんの顎を溢れた精液が滴る。看護婦さんがタオルを持って待機する。病室に、海野先生が到着する。
「杏ちゃん、最中にごめんね。ショーの日程が決まったけど、観に来る?」
 お姉ちゃんは口を離さず、啜りながら首を横に振る。
「先生、その日、杏ちゃんは検査で…」
 看護婦さんが言う。海野先生は、ああ、そう、と呟く。
「一応、ネットでも見られるように、これ、置いていくね」
 そう言って、海野先生は学校のタブレットをサイドボードの上に置く。お姉ちゃんは口を離して、患者衣のボタンを外して裸になる。スマホを構えたあみのスカートを引っ張る。仰向けになって股を開き、あみを上にのせて、スカートをまくり、縞々のショーツを下ろす。
「あたしで濡らして、この子に突っ込んで」
 花蓮と星來が交互にフェラチオして、ぼくはお姉ちゃんに、むりむりむりっとねじ込む。ほとんど濡れていないから、ゆっくりピストンする。むちっむちっという音が、みちゃっみちゃっに変わり、やがてちゃぷちゃぷになる。その間、お姉ちゃんが拡げたあみの割れ目に花蓮と星來が指を入れてくちゃくちゃ優しく掻き回す。
「六時前に戻るね。それまで、楽しんで」
 海野先生が耳元で囁いて、病室を出て行きます。こんな状況に陥って、はじめて、星來があたりまえのことを言う。
「ねぇ、ここ、病院だよ。こんなこと、していいの?」
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