R18恋愛官能小説 青山倉庫

太陽ノ樹

第26話「適正NG妊娠OK」

 週明けの夜七時、自宅。
 ぼくは食卓でぼそぼそとご飯を食べる。俯く。亜梨子は先に食べ終わってテレビを観ている。
「莉音、どうしたの? 元気ないねぇ」
 お母さんに心配されるくらい、露骨に消沈している。お父さんはぼくの様子に気づかないで、新聞に目を落とす。
「今日、適性試験の結果がはりだされたんだ。ぼくと、山本くんと、あと、他のクラスの男子は、二学期から補欠クラスに変更だって」
「まぁ、補欠?」
「体よく、男子と女子を分けたいだけだと思う。渡辺先生の差し金だよ」
「差し金なんて言っちゃだめよ」
「だって、そうなんだもん」
 お父さんが新聞を畳んで、サラダを皿ごと持ち去る。
「渡辺先生はな、ほっといても自分ですっころぶから、ちょっと我慢してろ」
「お父さんとは、釣り友達じゃないの?」
「そうだな」
「仲が良いんじゃないの?」
「悪くはない。昔は一緒に出勤してたしな」
「車で?」
「電車だよ。朝霧の七時五分の快速で、ホームの東階段降りてスグのドアから乗ると、いっつも釣り雑誌拡げてるおっさんがいるから、話しかけて知り合いになったんだ」
「ああ、釣り…」
「あの人、宗教やってるだろ。俺も勧誘されて、めんどくさかったなぁ」
 ぼくは、ふと、あることに気づいて、そわそわする。
「渡辺先生って、車通勤じゃないの?」
「毎週、金曜日は飲みに行くから電車通勤してるんだよ」
「へー、そうなんだ」
 亜梨子が振り返る。ぼくとお父さんを交互にみる。悪いことを考えているときの表情で微笑む。
「渡辺先生だけじゃなくて、何人かの先生は、ソグナから送られてきてンだろ。いま、そっち系は、何人ぐらいいるんだ?」
「そっち系ってなんですかあなた」とお母さん。
「そっち系つったら、ほら、左巻きの連中に決まってんだろ。日教組とか」
「やめてくださいそういう話は」
 お父さんはそういう話がすき。ぼくの家系は、消防、警察、検察、医師、宮司、と保守的な職業のひとが多い。ぼくも将来、そういう仕事をするのだとおもっていますが、晃弥のように具体的なプランは何もない。中学生なんて、人生の中で、一番考えが甘い時期なのだから、適当に夢を描いていたい。
「ソグナの話を、晃弥に聞いたよ」
「晃弥つったら、本田んとこの息子さんか。元気してたか?」
「陸上は続かなくなったみたいだけどね…」
「ソグナと舞洲がつるんで、お前んとこの学費の高い学校作った話は聞いたか?」
「うん、きいた。舞洲って、あんまりきかない名前だね」
「古い企業だよ。あそこが持ってる技術は、世界中の企業が狙ってるんだが、ソグナと株を持ちつ持たれつしてるから、ほっとくと貴重な情報が漏洩するかもな」
「どんな情報?」
「識らん。旧日本陸軍が人体実験してたデータを持ってて、未だに実験が続いているとか、そういう都市伝説があるんだって、ネットの番組でやってたのをみたぞ。神宮司がゆく!って、ゲロだかグロだかでやってるのみたことあるか?」
「お父さん、ギャオだよ。あと、神宮司がなんとかって、コーナーの名前だし」
「胡散臭い話がいっぱいなんだよ、あの界隈の会社って。ミドリ十字に通じるモノがある」
「大企業って、怖いんだね」
「舞洲は大企業じゃねえよ。なにか公憤を煽る事件が表にでたら吹き飛ぶような会社だから、文字通り吹き飛んだ電気屋とか自殺者出してる居酒屋チェーンに比べたら可愛いもんだよ」
 ぼくはごちそうさまと言う。お母さんが、お茶いる?ときくけど、ぼくはいらないとこたえる。亜梨子は立ち上がって、一人でお風呂にいってしまう。ぼくは階段を上って、一度部屋に戻る。着替える。お姉ちゃんのお下がりのショートデニムと、着丈の短いラグランシャツ。おへそがみえて、デニムのホックは閉まらなくて、おちんちんの根元が隠せないけど、自転車に乗ればきっと大丈夫。ふたたび階段を下りて、今を通らずにお屋敷に渡って、そこから外に出る。

 ぼくは小学校正門の交差点で、美桜と逢う。
 二人で自転車を併走させて、ぼくたちはぼくの再建中の自宅に向かう。自転車に乗れば大丈夫とおもったけれど、風でデニムの前が開いて下腹部が冷やされ、すれ違う帰宅途中の女子高生の視線に気が気じゃない。金魚鉢のある北畠市は学園都市だから、大人より子どもが多い。その子どものほとんどが女の子で、坂のある二車線の道路には十メートル間隔で女子の集団とすれ違い、みんながぼくとぼくの股間を一瞬流しみる。
「莉音、今日は大胆だねー」
「美桜ちゃんが、こういうの着ろって…、ゆったんじゃん」
「アハハ、そうだっけー?」
 ぼくたちは坂を下りきり、丁字路を右折して、二つ目の角を左折し、すこし上り坂。自転車を降りて押す。三件目がぼくの建設中の自宅。電気が消えて、作業員もいない。外装はほとんど完成しているけれど、内装がまだこれから。ぼくたちは敷地に自転車を駐める。玄関の鍵を開けて、中に入る。ぼくはスマホのライトをつける。前回見学したときは骨組みばかりだったけれど、床板が貼られて、断熱材が入っている。これなら、裸足であがりこんでも汚れません。靴を脱いで一歩、玄関の段差に足をのせると、美桜がぼくを引き寄せて、キスをします。
「んむ、はむ、莉音、あたし、欲求不満だよ」
「どうして?」
「一週間、ずっと観てるだけなんだもん」
「ごめんね、ぼくばっかり……」
「ううん、莉音はつらくない? あんなにいっぱいして」
「つらくはないけど、帰宅してから、お父さんやお母さんと、顔を合わせづらいよ」
「そっかぁ、莉音は良い子だね」
 ぼくは美桜の胸に触れる。あまりおおきな胸じゃないけど、ちゃんとブラをつけている。ぼくだけこんな格好させられて、ずるい。美桜はデニムパンツのボタンを外して、おちんちんを触る。握る。引きずり出す。
「ねぇ、中でしよう」
 ぼくはそう言って、性急な眼をした美桜の手をひいて、断熱材の床にあがる。階段を上って、三階にあがる。ぼくの部屋になる予定の空間はまだとなりの部屋とつながっていて、そのままバルコニーに出て、涼しい夜風を浴びる。ここにあがってくる間に、ぼくのおちんちんはすっかり上を向く。帰るときどうするか考えてなかった。一度勃起すると、なかなか元に戻らない。美桜がかがんで、いきなりぼくのおちんちんを飲み込んで、静かに愛撫する。
「美桜ちゃん、ちょっと…ま、あっ」
 美桜は音をたてずに、喉のおくで刺激する。ぼくは美桜の髪の毛に指を絡め、通りを眺める。青白い街頭がひとつ。バルコニーはビニールが被ったままの細い手摺が取り付けられただけで、ぼくたちの姿は通りから丸見え。ドキドキするけど、ぼくはみられることで興奮してしまう変態です。
「ねぇ、脱いじゃおうか」
 ぼくが言うと、美桜は口を離して立ち上がる。ぼくのパンツをおろして、ぼくは自分でシャツを脱ぎ、全裸になる。ぼくは美桜の巻きスカートを脱がせて、美桜はじぶんでシャツを脱いでブラを外す。お互いこどもなんだから、情緒なんていらない。美桜が全裸で手摺にもたれる。ぼくはしゃがんだまま、美桜に両脚を開かせて、太股に舌を這わせます。そのまま、つううっと柔肌を滑って、無毛の土手を通過して、反対側の太股へ渡り、膝まで滑り降り、ふたたび股間まで登るあいだに唾液がなくなる。
「ひあぁん、もう…、莉音、触って、焦らしちゃいや」
「どこ、触ってほしいの?」
「言わなきゃ、だめ?」
「ゆって」
「アソコ…」
「あーあ、全然だめ」
「えーん」
「こないだ、ちんぽって連呼してたじゃん」
「ちんぽは、いいの」
「じゃあ、まんこは?」
「恥ずかしい…」
「ゆって」
「や、ゆわない」
「じゃ、おしおきしないとね」
 ぼくは立ち上がって、美桜に背を向けさせる。なに、なに、と不安げに囁く美桜に手摺を掴ませて、お尻を突き出させ、おちんちんの先端を割れ目におしつける。先っぽが触れたしゅんかん、美桜の身体がなにかをふるい落とすようにぶるりと震える。
「おしおきターイム」
 ぶちゅるっ、にゅるるるるっ、にゅっ、にゅっ、限界まで子宮をおしあげ、ちゃぽっ、ちゃぽっ、ぶちょっ、ぬちゃっ、建設中の自宅三階バルコニーから夜の生活道にセックスを響かせる。ウチの隣は年をとった行政書士さんが住んでいて、ほとんど家の外に出てこないから、美桜が喘いでも鉄筋の豪邸にはなにもきこえないはず。
「りっ、莉音…、て、ひっ、ひにっ」
「なに?」
「避妊、したこと、ないの?」
「ないよ、コンドーム、入らないもん…」
「性教育の、授業、て、まだ?」
「あ、それ、来週。情報の次の時間に、入ってる」
「ウフフ、すごいんだよ。普通…、あっ、はぁっ、すごっ、ぐっぐっ…ぐっふっうっあぅあっあっあっ」
 ぼくはイキそうになって、美桜を突きまくる。美桜の声が通りに響く。突きすぎないように、お尻に人差し指と親指をあてて、小指を太股の付け根に触れさせて、ストロークを調整する。おちんちんがおっきいと、イク瞬間までそうやって気配りをしなければならない。そして、いつものように大量に射精する。床にボタボタ落ちる。
「あー、莉音、汚れちゃうよ…」
「大丈夫だよ、明日雨だし」
 ぼくは射精しながら、ピストンを続ける。ぶちゃぶちゃ、ものすごい音が響くけど、家の前は誰も通らない。
「普通、なに?」
「あ、うん、普通、避妊の仕方、教わるじゃん、でも、金魚鉢って、避妊しない、の」
「そうなの?」
「モザイク、入ってない、ビデオ、みるんだよ。莉音みたいに、巨根の、男の子が、ちっちゃい、女の子と、セックスして、るっ、はっ、あっ」
 ぼくは腰をぐるぐる回転させて、美桜の胎内をぐちゃぐちゃ掻き回す。そういうのも、全部、この一週間で女の子たちに教わった。
「避妊、しないと、妊娠しちゃうね…」
「あたし、莉音のこどもなら、いいよ」
「いいの?」
「ランが、妊娠したの」
「だれ?」
「熱帯園で、会ったでしょ」
「あー、黒髪の子?」
「そう、清楚っぽいけど、一番ヤリマンだよ」
 ぼくは一度おちんちんを引き抜いて、バルコニーの床に寝そべる。美桜が跨いで、自分で挿入に挑戦する。ふたたび、にゅるるると滑り込んでくるその感触がぼくはいちばんすき。
「妊娠したら、私立だし、退学になっちゃうんじゃ、ないの?」
「ううん、金魚鉢は、なぜか退学にならないの。女子寮って、育児施設があって、産んじゃった子ももう何人もいるよ。だけど、先生とデキちゃった子はダメだね」
 美桜が自ら動き始める。スマホのライトで、ちんぽがまんこに愛撫される壮絶な光景を照らし出す。
 高井戸美桜はカメラマン志望なのだけど、元々モデルとしてジランにスカウトされた子です。モデル志望なだけの子と、スカウト組は、容姿が数段違う。何人いるかわからない粗製濫造のアイドルとは比較にならない。そういう本当に可愛い子たちは、男の眼につくところには出ずに、女の子のためのお人形さんになる。ぼくはその女の子たちのお人形さんに、十三インチ弱の生肉を挿入して、充血した子宮を突きほぐし、好きなだけ精を注ぎ、こんどは主導権を奪われて、柔らかな膣粘膜のストロークに声を堪える。
「かはっ、はぁっ、すご…い、なんで、こんなに、莉音、きもち、いいの……」
「美桜、感じやすいんだね」
「莉音が、きもち、いいんだよ。こんな、おっきいの、あたし絶対痛いと…おもってた」
「美桜の、おまんこだって、きもちいいよ。吸い付いて、あっ…かく、ぐふぅっ」
 また射精する。精液がぶくぶく溢れだす。その光景すら、ぼくはライトをあてて凝視する。細かい泡に覆われた精液の塊が、膣と陰茎の隙間からぶちゅりと溢れるのですが、ときどき大きな泡を伴い大量の塊がドボリと噴き出し、脇腹を滑って腰を伝う。
「莉音のこどもなら、女の子が、いいなぁ」
「どうし…て?」
「女の子は、お父さんに似るのよ。莉音の娘なら、きっと可愛いはず」
「女の子は、いつか他の男にとられちゃうよ」
「ウフフ、莉音、じぶんの娘とエッチしそう。ダメよ、杏樹ちゃんだけで我慢して」
 美桜はぼくに覆い被さり、キスをする。舌を絡めながら、腰だけを上下にスイングさせる。濡れた下腹部がぶつかってペチャペチャ、陰茎が出入りする、みちゃっ、みちゃっ、という下品な音が響く。セックスはいろいろな音がするけど、どの音も卑猥で切ない。美桜の一週間分の欲求不満を充たすのに、ぼくはなんの努力もいらない。女の子を満足させることを大変だと表現する男のきもちはぼくにはわからない。
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