R18恋愛官能小説 青山倉庫

太陽ノ樹

第21話「羊ラジヲと妹ノ喘ギ」

 帰宅したとき、杏樹がいないことはわかっているのに、がらんとした大きな玄関に入ると淋しさが堪える。
「ただいま」と言うと、二階から妹が駆け下りてくる。
「おかえり」と妹の亜梨子が言う。
「お父さんは?」
「今日、栃木出張で泊まるって言ってたじゃん」
「お母さんは?」
「お姉ちゃんのお見舞いで、泊まり」
 ぼくは二階へあがらず、まっすぐキッチンへ。亜梨子もついてくる。冷蔵庫をあけると、お盆に載った夕食が用意されている。それをレンジで温める。温めているあいだ、スマホでゲームをする。食卓へ運ぶ。食べる。亜梨子が隣に座る。
「亜梨子、ご飯は?」
「もう食べた」
 豚肉の入ったシチューと、海藻のサラダ、ホームベーカリーで焼いたバジルパンとクリームチーズ。パンを千切ってチーズをつけているとき、突然、床から突き上げられるような感覚があって、ぐらぐらと横揺れが続く。妹は天井の明りをみあげて、おおー揺れてるー、と言う。ぼくたちはだんだん地震に慣れてきた。慣れてはいけないとおもうのだけど、ぼくは食べる手を止められない。
「お兄ちゃんの学校の先生、入院したんだってね」
「だれ?」
「お婆ちゃん先生」
「ああ、百道先生ね」
 百道先生は拘留期限まで徹底的に取り調べを受け、極度の心労で心を病んだ。晃弥のお父さんは、自分の地位も立場もなげうって、箱崎周辺を洗い尽くすつもりでいる。晃弥の家に遊びに行ったことはあるけれど、晃弥のお父さんはいつも不在で、面識はありません。
 夕食を食べ終わる。食器を片付ける。お弁当箱を鞄から取り出す。すぐに洗い物をする。あとでやろうと思うと必ず忘れてしまって、朝になって慌てることになる。
 制服を脱ぐ。全裸になる。亜梨子と一緒にお風呂に入る。抱き合ってシャワーを浴びる。プールの授業で使った水着は、授業のあとで回収されてしまいました。あんな水着を持ち帰るのは無理です。女子生徒は寮生がほとんどだから、自分で洗濯することになるのですが、どこに干せばいいのだろう。
 亜梨子はぼくのおちんちんを股に挟む。ぼくは腰を前後に揺らしながら、亜梨子の乳首を指先で弾く。亜梨子は横を向いて、下唇を噛んで、そんなときだけ大人の表情でぼくの心を翻弄したかとおもえば、悪戯っ子の眼差しになって、ぼくの乳首に吸いついてくる。抱きしめる。おちんちんが、水ではない粘りで滑りがよくなる。
 お風呂をあがる。お互いの身体を一枚のバスタオルで拭く。ぼくは脱いだ制服を掴んで、全裸のまま一緒に二階へあがる。階段が軋る。じぶんの部屋へ入る。制服をハンガーにかける。夏服はシャツ以外は三着をローテーションしなければいけないから、丁寧にブラシをかける。ベッドに寝転ぶ。スマホに充電ケーブルを挿して、ラジオのアプリを起動する。地震の影響で、一時的に受信できる局が全域に解放されている。ぼくはそのなかでみつけた、眠くなる曲ばかりをかけている番組にする。
 そんな操作をしている間に、亜梨子がぼくのおちんちんを飲み込んで、音を立てる。そのままぼくを跨いで、お尻をむける。ぼくはスマホを枕の上に投げる。亜梨子の股間に顔を埋める。割れ目を指でひろげて、濡れた粘膜を嘗める。亜梨子は股間をぼくの顔にぐりぐりこすりつけて、扁桃腺でぼくを刺激して、その柔らかい圧迫は、膣に比べて刺激の弱いフェラチオのなかでもとびきり仕合わせな肉の抱擁で、一方で九歳のこどもにそんな行為を求めるじぶんの卑劣さに、そのいずれもが濃い快感となってぼくを戦慄させる。
「んふふ、これ聴いてると、眠くなるね」
 妹が口を離して言う。身体をおこして、そのままぼくの身体の上を這い、背を向けたままおちんちんを割れ目に滑らせ、にゅるるるっと腰を沈めてしまう。両手をぼくの膝についたまま、腰だけを上下にスイングさせる。ベッド全体が揺れて、亜梨子の未熟な膣は長い陰茎を根元まで包めず、股間どうしがぶつかり合うことがなく、おちんちんが膣を滑るちゅるちゅるだけが純粋に響きます。
「亜梨子、こっち向いて」
 ぼくはベッド脇のサイドボードを指さす。ぼくたちはつながったまま身体をずらし、ベッドに直角になる。亜梨子は、サイドボードの鏡に向かい、ぼくの胸に後ろ手をついて、身体を反ってピストンする。ぼくは身を捩り、頬杖をついて、亜梨子のちゃぷちゃぷを眺める。普段あまりよくみえない蠢きを間近に、みて、きいて、感じて、発育途上の稚い割れ目がぼくの蟒蛇を包んでめいっぱい拡張し、律動にあわせて新しい快感をぐんぐんひっぱってきます。
「今日、プール…だったの?」
「うん、なんで識ってるの?」
「お兄ちゃん、プールの味がした」
「アハハッ、あっ、んっ…。でも、あんまり、泳がなかったよ」
「水着は?」
「学校で貰って、授業が終わったら返すの」
「エッチい水着なんでしょ?」
「うん、すごかった」
「お兄ちゃんのは、どんなの? もっこり?」
 ぼくは身体を起こして、亜梨子を背中から抱く。胸の前で両腕をクロスさせて、乳首を弄ぶ。小刻みに衝く。
「もっこり、なんてものじゃ、なかったよ。おちんちんの先っぽに、袋を被せただけ」
「やーん、みたい」
「水着、持って帰っちゃいけないんだって」
「もっこりもっこり、あっ、ぐっ、ふぅーっ」
 亜梨子は息を吐いて、しゃくり上げるように痙攣する。お姉ちゃんのビーズクッションよりずっと細い亜梨子の身体を抱きしめたまま、貧弱な筋肉が引き攣るのをおさえつけ、膣が伸びる限界まで陰茎をねじ込み、捕食する肉食獣が獲物の息の根をとめるしゅんかんのようにぶるぶる震えて、亜梨子は息も絶え絶え、ぼくの手を掴む。
「は…、あっ、初めて、の…」
「なに?」
「初めてのとき、覚えてる?」
「なんの?」
「お兄ちゃんが…、あたしのまんこに、初めて…ちんぽ、入れてくれた日」
「覚えてるよ」
 今日のプールでのできごととおなじくらい、ハッキリと覚えています。
 二年前、ぼくは五年生になったばかりで、ゴールデンウィークのさなか、お姉ちゃんの撮影に付き添った両親が不在だったあの日、ぼくと妹は留守番をしていました。一緒にアイスを食べて、暑いからと一緒にぬるいシャワーを浴びて、裸のまま戯れて、いつものようにお互いの身体を触って、指先で愛撫して、口で愛撫して、妹の幼い身体をいろいろな角度で観察して、亜梨子はぼくのアソコをしごいたり曲げたり嘗めたり飲み込んだりいろいろな愛撫を試して、薄い粘膜に走る血管の形を暗記するくらい愛し合ったのにまだお互い恥ずかしくて、その戯れを言葉にすることができないまま、亜梨子のまんこに、ぼくのちんぽをおしつけて、ネットの動画でみたセックスのまねごとをしていたら、ぶつりと亜梨子の処女が裂けて、ぼくの童貞がにゅるりと滑り込むしゅんかんを目撃したのです。それは、ネットでみたどんな動画よりも衝撃的な光景で、リアルな粘膜の感触とリアルなぬちゅぬちゅを伴い、他のどんなものにも似ていない快感にうちひしがれ、そのぎこちないひと衝きひと衝きが瞼に焼きつき、死ぬまで忘れることのできない新しい観念、観念です、それを識った日だったのです。初めての射精はいまほど大量ではなかったので、しばらく溢れずにいて、両親が帰宅してから、シャツとパンツだけのだらしない格好で妹とゲームをしながら晩ご飯を待っている間に、ふと亜梨子が席をたってショーツを履き替えてきて、「さっきの出てきた」と呟いたことも覚えています。
「なぜだかわからないけど、あの日、あのあと、お姉ちゃんから、『近親相姦はイケナイことなのよ』って怒られた」
「しられてたの?」
「そうみたい。なんでだろうね? あの日って、お姉ちゃん、お父さんとお母さんとで、撮影にいってたから、絶対バレないはずなのに…。隠しカメラでもあるのかな?」
 亜梨子の痙攣がおさまる。亜梨子はいちど立ち上がって、長い陰茎を引き抜いて、こんどは向かい合ってつながります。ぶにゅり、にゅるるるっ、先端がちいさな子宮にぶつかる。ぼくたちは両親がいないとき、こんなふうにカタチを変えながら、眠るまで愛し合い、朝まで入れっぱなしで過ごします。
「おっ、おにいちゃ、あっあっあっあっあん…」
 ぼくは亜梨子を抱きしめたまま、ちいさな身体を軽く突きあげ、未熟な肉の鐘を衝き、淫靡な音を響かせる。亜梨子がハッキリ喘いだのをきいたのは初めてかもしれない。亜梨子は見た目、ぼくとお姉ちゃんには似ていないけれど、声は似ています。咳き込んだり、泣いたり、嗤ったり、そして喘ぐときに、おなじ種類の鼻にかかった声が漏れます。
 びゅううっ、びゅっ、びゅくっびゅくっびゅくっびゅくっ。
 溜め込んだ快楽をおしだして、亜梨子の膣と子宮を充たし、入りきれない分がぶくぶく溢れだして、ぼくたちの股間を濡らす。陰茎の根元、快楽のあふれる身体の奥底が空っぽになってしまって、ぼくは妹を抱きしめて舌がもつれあうほど複雑なキスをしていると、頭のてっぺんからおちんちんの先っぽまでじいんと痺れて、ふたたび肉が肉を求める期待が溢れだす。絶頂直後の空虚を識る奇跡の八秒間、その隙間にセックスを止めない限り、ぼくのセックスはどこまでも続き、充たされない身体を悶々とさせながら、女子だらけの学校に通わなければならない。
「お兄ちゃんってさぁ、他の子とせっ…、くす、しないの?」
「どうして?」
「だって、めちゃくちゃ、きもちいいよ…。もったいない」
「亜梨子としてるじゃん」
「あたし妹でしょ。普通の子と、しようよ」
「してる、けど…」
「してるの?」
「自分から望んだわけじゃなくて…」
「いいじゃん、しようよ。それって、セフレ?」
「なんでそんな言葉、しってるんだよ」
「セフレだったら、めんどくさくなくて、いいでしょ。作りなよ、セフレ、いーっぱい」
「そんないっぱいつくって、どうするの?」
「お姉ちゃんにみせるの、ウフフ…」
 そう言って、亜梨子はつながったままぼくを突き飛ばす。仰向けになる。亜梨子はぼくの胸に両手を突いて、ふたたび上下に揺れ始める。妹も、お姉ちゃんも、上になるのがすき。女の子の身体は期待通りに蹂躙されることを望んでいるのですが、快楽の制御を無垢な身体に刷り込んでゆけば、焼き尽くすだけの男の子のセックスよりもゆかしい、丹念に積み上げていく少女のセックスに充たされ、ぼくはただ身を任せ、平均的な人生では知り得ることのない快楽の昇華に迸るのです。
<< 前のページ 戻る