R18恋愛官能小説 青山倉庫

太陽ノ樹

第12話「アリバイ保健室」

 午前中の教室は無法地帯と化した。
 かねてより予定されていた箱崎会の生徒が中学生のスピーチ大会に出場するため、一部の生徒と教師が不在。呼ばれなかったぼくたちは自習になったのですが、管理監督する田渡先生は校長室に呼ばれて警察に事情聴衆されています。八尾と関係ない田渡先生がこんなに長時間聴衆を受けるのは不公平ですが、ぼくの識らない理由があります。
「お姉ちゃん、ぼく、具合悪いから、保健室、行くね」
 そう言って、ぼくはお姉ちゃんの袖を曳く。お姉ちゃんは、学級委員長の坂下さんに、莉音の具合が悪いから保健室に連れていきます、と伝える。普段真面目な坂下さんも、後ろの席の子とお喋りしていて、ぼくらを咎めない。二人で教室を出る。保健室へ行く。保険医の海野先生は、スピーチ大会に同伴しているから、代わりにぼくらのクラスの保健委員である南条留美子が留守番しているはずなのに、だれもいない。留美子は教室にもいなかった。
「だれもいないね…」
 お姉ちゃんが呟く。ぼくはお姉ちゃんの手をひいて、窓際のベッドに連れて行く。ベッドの縁に座る。ぼくはセックスするつもりなのだけど、学校のなか、保健室という見慣れた環境のなかでセックスを始めるのは難しい。だから、ぼくはお姉ちゃんの手を握って、じっと押し黙る。
「教室、あんなにうるさかったのに、ここは静かだね」
「そうだね……」
「本田くん、早くよくなると、いいね」
「うん…」
 二の句が継げない。指先を絡め合う。ぶらぶらさせているお互いの足の先をみつめる。ぼくの緊張が伝わって、お姉ちゃんも黙ってしまう。なにか言わなきゃ、顔をあげると、お姉ちゃんの手のひらが頬を撫でて、お姉ちゃんがぼくをみつめる。
「いま気づいたけどさ、莉音って、あたしに似てるね」
「双子だから」
「そうだよね、双子なんだよね。双子でセックスするなんて、ヤバイよね。自分とセックスしてるみたいだし、なんだか、自分大好きみたいじゃん…アハハ」
「ぼく、お姉ちゃんのことが、好き」
「あたしも、莉音が好き。普通の恋愛だったらいいのにね…」
 お姉ちゃんはすこし悲しそうに俯く。ぼくはお姉ちゃんを覗き込んで、そのままキスをする。形の似た唇がちゅるちゅる滑りあって、舌を絡め合って、セックスするみたいにお互いの唇ににゅるにゅる出し入れして、ぼくは制服のブラウスの上からお姉ちゃんの胸を触って、お姉ちゃんは張り詰めて熱を帯びたおちんちんをシャツのうえから触る。お姉ちゃんの手がベルトを外す。ぼくはお姉ちゃんの乳首をブラウスのうえから摘む。お姉ちゃんはブラをつけていなくて、学校指定のスリップを着ているだけ。
「んはぁ、はぁ…、すごい、あたし、ぐちゃぐちゃ」
 お姉ちゃんが乳首を摘む手をとって、じぶんのスカートの中に導く。ぼくは綿のショーツに指を滑らせて、割れ目全体がびしょびしょに濡れているのを感じる。指先をショーツのなかに滑らせて、濡れた割れ目に指を沈める。くちゅくちゅ、音を立てて指を動かします。
「あっ、あっ、莉音…、すごい音だよ、エッチだよ」
「お姉ちゃん、すごい」
「莉音が、手、握るから…」
「もう入りそうなくらい…だね」
「いれたい?」
「うん、いれたい」
 お姉ちゃんは腰を浮かしてショーツを脱ぐ。ぼくはジッパーをおろして、パンツごと制服のスラックスを膝までおろす。お姉ちゃんをベッドに横向きのまま仰向けにさせて、ぼくはお姉ちゃんの前に立って、お姉ちゃんの両脚をひらく。そのまま覆い被さって、おちんちんをおしつける。びしょ濡れの膣に、濡れていないおちんちんがずるるるっと滑り込んでいきます。お姉ちゃんは眉間に皺をよせて、おっきい、と囁く。半分くらい入ったところで、ぼくは力を緩めて、迷っていると、お姉ちゃんは両脚をぼくの腰に巻きつけて、ぐいっと引き寄せます。にゅるるるっと根元まで包まれて、ぼくは両手をお姉ちゃんの脇についたままぶるぶる震える。だめ、イっちゃう。
 びゅっ、びゅるるるるっ、びゅくっびゅくっびゅくっ。
 ぼくは慌ててお姉ちゃんのスカートをまくりあげる。同時に大量の精液がぶりぶりと噴きこぼれ、床にボタボタ散る。ベッドにもかかる。スカートは無事だけど、きもちよすぎて、精液の滴る音をきいていると、なんだかどうでもよくなる。
「莉音、大丈夫?」
「へ…平気、お姉ちゃんの膣が、すごくて…」
「チツって、なに?」
「おちんちんが入ってる、お姉ちゃんの穴のこと」
「ふうん、莉音は、エッチなこといっぱいしってるね」
「エッチなことじゃないもん」
「エッチだよーウフフ…、あん、あっあっあっ」
 ぼくはお姉ちゃんを突き始める。最初はゆっくり、だんだん速く、角度をつけて、回転させて、大きなストロークからだんだん小刻みにふるわせて、一瞬動きをとめて、ふたたび走り出す。楽譜を読んでいるみたいに、ぼくとお姉ちゃんの性器は、ぼくとお姉ちゃんでしか奏でることのできない音楽を奏で、ぼくとお姉ちゃんの吐息と絞られた喘ぎが、静かな保健室にこだまします。
 目の前の窓がノックされる。
 お姉ちゃんが窓を見上げる。一階の窓は少し高い位置にあって、体操服を着た女子生徒の頭だけが見える。またノックされる。ぼくはお姉ちゃんとつながったまま、手を伸ばして、窓をあけます。涼しい風が吹き込んで、汗ばんだ肌の熱を冷ます。
「なっつーは?」
 下腹部の露出した体操着も見慣れてきました。一年生の他のクラスの女子生徒は、海野先生に用があるみたいです。
「海野先生、今日は、スピーチ大会に同伴してるよ」
「えーっ、こまるなぁ…」
「どうしたの?」
 ぼくは会話しながら腰だけをゆっくり動かします。女子生徒からは、ぼくの下半身もお姉ちゃんも見えませんが、もしかすると音はきこえるかもしれません。
「これ袖で鼻血拭いちゃってー、オキシドール貰いたいんだけど…」
「ちょっと待ってね、探してみる」
 ぼくはお姉ちゃんからゆっくりおちんちんを引き抜いて、膝までおろしたパンツとスラックスを脱いでしまいます。急ぎ足で保健室の入り口に駆け寄り、内側から鍵をかける。こんどは薬棚に駆け寄って、ガーゼの束とオキシドールの白いプラスチックボトルを掴む。素早く動くたびに、上を向いたおちんちんが左右に揺れる。仰向けのお姉ちゃんのところに戻って、女子生徒に気づかれないように、ふたたびお姉ちゃんに挿入すると、精液がぶりぶりと泡をふく。身を乗り出して、オキシドールとガーゼを女子生徒に渡すとき、根元まですっぽり沈んで、ぶちゅっと卑猥な音が響く。きもちよくて、震えて、オキシドールを落としそうになる。
「大丈夫? ごめんね、具合悪くて休んでるんだよね…」と女子生徒。
「ううん、平気だよ」
 女子生徒はガーゼにオキシドールをしみこませて、肩口についた血の痕をとんとん叩く。痕がみえにくいらしく、袖口を引っ張ってたたくから、ぼくの位置から片方の乳房が丸見え。ぼくは上半身を固定したまま、下半身だけをスイングさせて、お姉ちゃんを激しく突く。ぺちゃっぺちゃっぶちゃっぶちゃっと派手なピストン音が保健室に響くのだけど、女子生徒は鼻血を拭くのに集中していて気づかない。ぼくは調子に乗って、ますます身を乗り出す。女子生徒が気づく。
「エッチー、なにみてんの?」と胸元を隠す。
「おっぱい見えてた」
「これだから男子は…。まぁ夏目くんなら、いいけどね」
「ぼくのこと、しってるの?」
「しってるよー、有名だもん。お姉さんもね」
「有名?」
「今日、お姉さんは?」
「き、教室に、いるよ……」
 いまつながってる、なんて言えない。
「夏目くんってさぁ、あの噂ってマジなの?」
「なんの噂?」
「なんかー、お姉さんとヤってるって…」
「えーっ?」
 お姉ちゃんの膣がぎゅっと締まる。
「写真が出回ってるらしいよ。あたしまだみたことないんだけどさ、夏目くんとお姉さんがエッチしてるとこ、誰かが遊園地で撮ったんだって。小津熱帯園ってしってる?」
「う…うん」
「そこでエッチしてるとこ写真に撮った子がいるって」
「そう…なんだ」
 お姉ちゃんがぼくのシャツを掴んで、下唇を噛んで、ぼくの腰を引き寄せて、ぶるぶる震える。ぎゅっと締まる。こんなタイミングで。耐えられない。
 びゅっ、びゅくっびゅくっびゅくっ。
 ものすごい勢いで射精して、おちんちんの先端に精液のぬくもりを感じる。射精した精液は、最初子宮頚の周りに溜まって、お姉ちゃんの痙攣に伴って子宮内に吸い込まれていくので、同時に絶頂すると、あまり精液が溢れません。一方的にイクよりもずっときもちよくて、ぼくは首を垂れて、甘い溜息を漏らします。
「大丈夫? ショックだった?」
 ぼくは首を横に振る。いま、射精してるんです。きもちよくてたまらないんです。
「あっ、あたしはっ、夏目くんがお姉さんとエッチしてても、いいとおもうよ。夏目くんも、杏ちゃんも、可愛いし…。姉弟じゃなかったら、理想のカップルじゃない?」
 ぼくはすこし落ち着いたけど、お姉ちゃんの痙攣がおさまらない。お姉ちゃんは全身を震わせて、ちょっと白目を剥いて身を捩る。飛び跳ねそうになるのを、ぼくの下腹部で押さえる。
「夏目くん、具合悪いの? 吐きそう?」
「ううん…、大丈夫」
「顔真っ赤だよ、すごい汗…」
「くうぅっ…、ぼく……」
 だめ、またイっちゃう。
「やーっ、泣いてる…。ごめんね、あたし、余計なこと言わなきゃよかった」
 女の子の絶頂というのはそこを目指して長時間さまよって漸くたどり着く膨大なプロセスの昇華に過ぎないのですが、ぼくの射精はまるでコントロールのきかない地雷であって、間違って炸裂すると、すぐまた隣が誘爆してしまう。連続した射精は、大抵二度目の方が量が多く、ぼくとお姉ちゃんの密着した股間から、ぶりぶりっと派手な音を立てて汪溢し、温い精液の筋が両脚に巻きつきます。
「いいの、あ…ぐっ、ぼく、平気だから…」
「ごめんね、はい、これ」
 オキシドールとガーゼを受け取る。袖で涙と汗を拭きます。女子生徒はぼくを心配してくれているのに、ぼくはまるでその女子生徒のことを見えないところで裏切っているような悖徳感が余計にたまらなく、ガーゼのざらざらとオキシドールのボトルを受け取るときに触れた指先のサラリとした感触に狼狽えて、この状況を告白したくなる衝動に駆られます。秘密が露呈するときの恥辱はある臨界点を越えると、じゅくじゅくと倦怠する澱をすべて吹き飛ばすような恍惚に変わることを、身体測定の日と、あの熱帯園で味わったのです。
「夏目くんにも、性欲あるんだね……」
「おっ…、男の子だから、ね」
「ほんとつらそう…、ごめんね、話し込んじゃって。休んでて、じゃあね」
 女子生徒は手を振って、桜の木の向こう側の外廊下から体育館へに走り去る。普通の学校ならここから校庭がみえるはずなのに、金魚鉢はグラウンドの代わりに桜の木とか銀杏とかカエデが植えられた庭園になっていて、一年中なにかの花が咲いて、道路から校舎がよくみえない造りになっています。ぼくは窓を開けたまま、両手をベッドに突いて、お姉ちゃんの身体が浮かんじゃうくらい激しく突き上げます。
「ひあっ、りお…、んっんっんっふっ、やっんっんっめっ、だめっ、だーっは…」
 お姉ちゃんは両手で窓枠を掴んでめちゃくちゃ仰け反って、三度目の絶頂。十秒くらいで力が抜けてばっさり崩れ落ち、膣の震えだけとまらなくて、ぼくはふたたび滾る粘膜を掻き回し、小さな子宮頚を滅多衝きにするのですが、ゆさゆさ上下に揺れるだけで反応はなく、ぼくの呼ぶ声にも応えません。
「お姉ちゃん…?」
 動くのをやめる。お姉ちゃんは気を失っているようです。セックスで失神するなんて都市伝説だとおもっていたのですが、現実にそれに直面すると、女の子の身体を毀してしまったようないたたまれないきもちになり、ぼくは黙ってお姉ちゃんの胎内から長い陰茎を引き抜きます。ドボリと溢れる精液の塊がベッドのシーツを濡らす。セックス直後の気怠さに身体が重く、干してあるタオルを勝手に拝借して、お姉ちゃんの股間と自分の股間を拭いて、後始末。セックスすることは計画になかったのですが、これで結果オーライです。

 スマホにメールが届き、ぼくはお姉ちゃんに毛布をかけて保健室に残したまま、学校から抜け出します。
 ぼくは堂々と校門へ歩き、学校の敷地から一歩外に出ると、行政道路側から黒塗りの車が一台走ってくる。ぼくの前で停まる。ぼくは後部座席のドアを開けて、乗る。車が走り出す。運転するのは野球帽を目深に被ったひと。しらないひと。それでいい。車は遠回りして国道に出て、そのまま北上し、ジャスコのある通りに左折します。DIYの量販店を通り過ぎて、NTTの社宅を潰して造られた新築の住宅街に入る。売り出し中の捨て看板と幟がはためき、S字カーブを上ると一際巨大な邸宅が現れ、その玄関先で車が駐まります。
「この家ですか?」
 ぼくがきくと、運転手は振り返らずにカードキーと手袋、ポリエステル製の大きなバッグを渡します。ぼくは手袋をはめて、カードキーを持ち、車を降りる。車はすぐに走り去る。ぼくはドキドキしながら、その巨大な邸宅の表札に『箱崎』と書かれているのを確認する。門を開けて中へ。石の階段を上って、玄関にカードキーを挿して、抜き取ると、カチリと音が鳴る。取っ手を引いて、大きな扉を開く。玄関ホールは薄暗いけれど、セキュリティのパネルが赤く点滅しているのをみつける。近づいて、四桁のパスワードを入力すると、ランプは緑に変わる。
 ぼくはスマホを取り出して、ライトをつける。靴を脱いで、あがる。まっすぐ、階段を上って、二階へのぼる。長方形のスペースに、右からお手洗い、ウォークインクローゼット、寝室、書斎のドアが並ぶ。見取り図で確認した通り。什器や調度品の少ない家だから、把握が容易です。ぼくは書斎のドアを開ける。窓際の机に歩み寄り、タワー型の不細工なデスクトップパソコンにつながれた外付けハードディスクを引き抜く。タワー型のデスクトップパソコンのサイドパネルを開ける。金属のレバーを引っ張って、ハードディスクを取り出す。ハードディスクに挿されたケーブルを引き抜く。パネルを元に戻す。書棚に差し込まれた薄いノートパソコンも引っ張り出す。一番下の引き出しをあけると、大量の光ディスクが入っている。ぼくは貰ったポリエステルの鞄を拡げて、それらを雑に詰め込む。抱える。スマホのライトを消して、電話をかける。ツーコールで切る。書斎を出て、音を立てずに階段を下りる。入るときより、出るときの方が冷や汗をかく。
 玄関を出る前に、リビングのサッシから外を確認する。犬の散歩をしているおばさんが通り過ぎるのを待つ。イライラする。誰かと出会って、話し込んでいる。おばさんの話し相手はガレージの屋根に隠れて見えない。
「何を焦っているの?」
 背後から声をかけられて、ぼくはバッグを取り落として飛び上がる。振り返る。尻餅をつく。傷だらけの妹が、亜梨子が、キッチンカウンターの向こうに立っている。
「亜梨子…」
「お兄ちゃん、お姉ちゃんとのセックス、きもちいい?」
「なにを言って…」
「あたしと、どっちがきもちいい?」
「亜梨子、ぼくは」
「お姉ちゃんのこと、あたし、許さない」
 玄関のチャイムが鳴る。心臓の高鳴りが聞こえそう。カーテンの隙間から玄関を覗くと、郵便配達員の紺色の右腕がみえる。不在票を印字して、玄関ポストに突っ込んで階段を駆け下りていく。ぼくはふたたびキッチンに向き直ると、すでに妹の姿はみえない。何度もぼくの前に現れているのに、ぼくは妹の幻覚に慣れることができない。
 素早く靴を履いて、玄関を出る。階段を下りる。門扉を開けると、さっきと違う白いハイブリッドカーが音もなく接近して、ぼくの前で停まる。後部座席に乗る。違う運転手。ぼくは、運転手がどういうひとか詮索しない。顔も見ない。窓から外の景色を眺める。来たときとは違う道順で学校へ戻る。ぼくは手袋とカードキー、ポリエステルの鞄を後部座席に置いたまま、車を降りる。校門を抜けて、下駄箱へ走る。靴を履き替えて、廊下を駆ける。保健室に戻る。時計を確認、不在にしたのは十二分間。
 ベッド脇に戻ると、お姉ちゃんが目を覚まして、窓の外をみていた。
「莉音、どこに行ってたの?」
「留美子を捜しにいってたの」
「あたし、どれくらい寝てた?」
「十分くらいだよ」
 その身の毛もよだつ十分間のために、ぼくは晃弥の伯父さんとなんども打ち合わせをして、確認して、練習もした。箱崎の家から、指定されたものを持ち出すだけですが、それがどういう目的のものか識らないし、識る必要はありません。ただ、多くの男の人は、他人に識られたくない秘密をじぶんのパソコンや、外部メディアに保存する。ぼくは法に触れたのかもしれませんが、法を執行する人たちが護ってくれる手筈。箱崎は、ヤクザよりめんどくさい相手を敵にしてしまったようです。
「あたし、なんで寝てるの?」
「お姉ちゃん、セックスしてるときに、気を失ったんだよ」
「ええーっ、ヤバイ、記憶ない」
「オキシドール渡した子のことは?」
「あー、それは少し覚えてる」
「ぼくたちがセックスしてること、バレたのは?」
「えっ、バレたの? そこは覚えてない」
「ここでしてるのはバレてないよ。熱帯園でしてたのがバレたみたい。ほら、由香に写真撮られたじゃん。ひろまってるらしいよ、写真」
「うっそ、マジでー? まずいよね、それ」
「顔は撮られてないとおもうけど…、どうかな。ぼくは後ろ指さされても、いいよ。お姉ちゃんとセックスしてるって、むしろ公言したいくらい」
「えーっ、ヤバイよ…、莉音はほんとセックス好きだねぇ」
「お姉ちゃんとするのが好きなの」
 ぼくは仰向けのままのお姉ちゃんにキスをする。唇をすべらせながら、お姉ちゃんは勃起したままのぼくのおちんちんにシャツの上から触れる、握る、しごいて、囁く。もっかい、する? ぼくは、しようよ、とこたえる。
 ぼくたちの秘密はパソコンなんかに隠せない。
<< 前のページ 戻る