R18恋愛官能小説 青山倉庫

トッカータ

第11話「強がり」


 あたしは志保の前で、優くんのおちんちんを根元まで飲み込む。
「お姉ちゃん、すごい…」
 志保は大きな目を丸くして、あたしの愛撫を凝視する。
 優くんを土曜日の朝からあたしの部屋に呼んで、今日は志保と三人でしようって誘った。優くんはほんの数秒考えただけで頷いたから、優くんはアヤに知られていないだけで、こういう経験は多いのかもしれない。
 あたしは髪をかき上げて、志保によくみえるようにして、わざと卑猥な音を立てて愛撫する。ベッドの上で両脚を投げ出して、後ろ手に両肘をついた優くんは、あたしの扁桃腺が先っぽを圧迫すると、とても素直に反応する。あたしの部屋の大きな出窓から差し込む朝日が、優くんの肌を照らす。色白の優くんは全身の色素が薄くて、乳首やアソコの粘膜だけでなく、お尻の蕾まで桜色。あたしは優くんの蕾に中指を挿し込んで、内側から刺激することを覚えた。こうすると、優くんは聞いたこともないような恥ずかしい声で喘いでくれる。
「れい…ぃあぁっ、はぁああぁっ」
「優くん、きもちいいの?」と志保が聞く。
「きぼちい…、きぼちいぃよぉ」
「アタシもしていい?」
「うん、して、して…」
 優くんは震えながら志保とキスをする。志保は優くんの首筋を舐めて、あたしが志保に見せてあげたとおりに、優くんのからだの上をゆっくり滑って、少しずつ下に下におりてくる。優くんが痙攣してからだを波打たせる度に、筋肉がいっぱいついた腹筋が浮く。その上を志保の舌が這う。あたしは口を離して、志保に囁く。
「志保ちゃんも、お口でする?」
「うん…、ウフフ、大丈夫かな、あたし口小さいし」
「平気平気、恵方巻きみたいなものだから」
「えほーまきってなに?」
 あたしは優くんの中に指を入れたまま、志保と交代する。志保は優くんの根元を両手で支えて、そっと唇をおしつける。飲み込む。平気、なんて言ったけど、志保の小さな口に優くんのは太すぎる。薄い顎をいっぱいに開いて、一生懸命飲み込んで、あたしがするように音を立てて頭を上下させる。優くんの両脚を拡げて、あたしは柔らかい部分を口に含む。うずらの卵をふたつとも咥えて、口の中で転がす。指先で優くんの胎内を抉る。優くんは譫言みたいに、きもちいい、きもちいい、と繰り返す。
「れぃ…麗羅ちゃ…、あっ、あーっ、ぼく…」
「なぁに?」
「入れたいよ」
「なにを?」
「おちんちん」
「どこに?」
「おまんこ」
「まだ、早いよ」
「イジワルぅ」
「きもちいいんでしょ、もっと焦らしてあげる」
 あたしはそう言って、優くんの胎内を振動させる。いつもあたしにしているみたいに、抉るように。優くんは悲鳴をあげて、汗だくのからだが大きく仰け反る。
「ぐぷっ、げふっ…」
 志保が咳き込んで、精液が飛び散る。志保は口を離さずに、ほっぺたを膨らませて精液を貯める。優くんの射精は勢いがあって、量も多くて、体液を送り込む音まで聞こえるほどだから、志保のほっぺたには収まりきれずに、ごぼごぼと泡だらけの精液が溢れ出す。じゅるるるっと音を立てて啜る。口を離す。精液が糸を引く。志保はあたしを見上げて微笑む。
「おいしくない…」
「志保ちゃんすごいね、初めてなのに飲んじゃったんだ」
「うん、飲むの無理だとおもってたけど、おもったほどまずくはなかった」
 あたしは精液で濡れた志保の頬を舐める。志保は少しびっくりして肩を竦めるけど、すぐにあたしの首に腕を回してキスをする。頭を撫でる。女の子同士でキスをすることも、からだを重ねることも、あたしには自然なことだけど、ぎこちない志保のキスは幾分無理をしているように感じる。あたしや優くんに合わせるために強がっている。あたしと志保は唇をすりあわせながら、お互い片手で優くんの濡れた性器をちゅるちゅるしごく。ぶるぶる震える優くんを残酷な目つきで見下ろして、あたしと志保はくすくす笑う。
「そろそろ入れてあげよっか。優くん、しにそうだね」
 そう言って、あたしは後ろ向きに優くんを跨ぐ。片手でおちんちんを支える。自分が上になったときは、まだ巧く入れることができない。優くんが自分で根元を支えてくれて、あたしはゆっくり、まっすぐ腰を落とす。優くんの熱があたしの胎内に侵入してくる。すっかりお腹の中に収まって、あたしは優くんの上で仰向けになる。優くんはあたしを背中から抱いて、あたしの乳房を両手で包んで、息ができないくらい激しく突き上げる。

 いつも週末にしか遊びに来ない志保が、木曜日の夕方ウチに来た。
 普段は彩奈や優くんもいて、四人でゲームしたり、近所の公園や体育館でバドミントンしたり、テレビをみたりして過ごすけど、志保と二人だけになるのは久しぶりだったから、なんとなくテレビを点けっぱなしで、紅茶を淹れて、頂き物のクッキーを食べる。
 志保は学校で席替えがあった話をする。仲良しだった亮子ちゃんと離れてしまった。隣になった桜井陸斗くんはよく問題を起こす子だから関わりたくない。塾に通うようになって成績が上がった。塾で友達ができた。叔母さんが盲腸で入院した。お見舞いのメロンを病室から横領した。お父さんはおじいちゃんと仲が悪くて、葬式にいかないと病室で話していた。そういう他愛のない話。
「お姉ちゃんさぁ、好きなひと、いる?」
 志保が脈絡もなく聞く。
「いるよ」
「ふぅん、どんなひと?」
「やさしくて、笑顔で癒してくれるひと」
「エッチとかするの?」
「えっ? エヘヘ…まぁ、ねぇ、好きどうしだから」
「照れてる」
「そりゃ照れるよ」
「背は高い?」
「あたしより低いよ」
「あれ?」と志保は首を傾げる。
「どうしたの?」
 志保は腕組みしたまましばらく考え込む。紅茶を飲む。あたしはテレビのチャンネルを変える。
「優くんじゃないの?」
「なにが?」
「麗羅お姉ちゃんの好きなひと」
「違うよ…」
 志保はベッドの上に飛び乗る。めくれ上がったスカートの裾を直す。枕に顔を埋める。うつぶせのまま、顔を横に向けてあたしに言う。
「じゃあ、優くんは誰とでもエッチしてくれるんだ…」
「志保ちゃん、なに言ってるの?」
「アタシ知ってるよ。お姉ちゃんと、アヤちゃんと、優くんがしてること」
「なんのこと? 何を知ってるの?」
「アタシみたもん。それに、優くんも白状した」
「みたの? いつ?」
「先週。アタシ、そこにいたよ」
 志保はベッド脇のクローゼットを指さす。あたしは青ざめる。志保はこの家の鍵を持っているから、ときどきあたしより早く部屋に来て、クローゼットやベッドの下に潜り込んで、あたしを脅かすことがある。
「ねぇ、アタシも仲間に入りたい。優くんとエッチしたい」
「志保ちゃんにはまだ早いよ」
「アタシ、この間、優くんとエッチ寸前までしたよ」
「えーっ」
 あたしは膝を抱える。従姉妹の志保はあたしの二つ年下で、週末に遊びに来てはアヤと優くんに可愛がられて、いつも大人しくニコニコしてる子供だとおもっていた。
「優くん、キスだけって言って、エッチしてくれないの」
「そりゃ、そうだよ…」
「あたしも仲間に入れて」
「志保ちゃん、それは…」
「ダメならアヤちゃんにお願いする」
 志保は起き上がる。ベッドの縁に座る。両脚をパタパタさせて、あたしもしたい、したい、と呟く。
「わかったよ、でもアヤには言わないでね。お姉ちゃん、優くん呼んであげるから」

「あっあっあっぐっふっ…うぅ、ゆうく…は、あぁし、あた…し、ひっ…」
 うつぶせでお尻を突き出して、優くんにやさしく突き下ろされる。呂律が回らずこんな声をあげるあたしを志保の純粋な瞳に見つめられるのが恥ずかしくて、唇を噛んで耐えると余計にきもちよくて、さっきよりもっとエッチな声を漏らしてしまう。優くんはつながったまま、あたしのからだを転がす。片脚を持ち上げて、あたしを仰向けにする。両脚をひろげて、優くんはこれみよがしに突く。志保が覗き込む。
「お姉ちゃん、きもちよさそう…」
「いやぁん、みちゃだめ」
 あたしは優くんとつながってる部分に手をかざす。志保はあたしの手首を掴んでどける。
「あたし平気だよ。こないだもみたもん」
「はっあっあっう…、恥ずかしい…よ」
「なんで? お姉ちゃんのも優くんのも、すべすべしてて綺麗だよ」
「やっ、あっあっあっ、やん、あぁあぁあ…あーっ」
 優くんのおちんちんが奥にあたって、振動が背骨を伝って頭の中にまで響いてきて、あたしはもう恥ずかしいとか感じていられなくて、自分からお尻を持ち上げてもっと奥にあたるようにして、外にまで聞こえそうな悲鳴をあげて身を捩る。からだじゅうがあつい。天井がぐらぐら揺れる。優くんがイキそうになって、機関銃みたいにあたしを滅多突きにして、その激しい振動の中、あたしは太股を痙攣させて泣き声をあげながら絶頂する。優くんはあたしがイったのに気づかず、律動がどんどん激しくなって、あたしは気がくるいそうで、シーツとクッションを掴んだまま優くんから逃れようとするけど、寄せては返す波のように絶頂が続けざまに襲って、優くんはあたしの股間に腰を密着させて、ぶるぶるっと震える。お漏らししたみたいに、股間から暖かい体液がぶくぶく溢れてシーツの上に滴る。
「あぁっ、はぁっ、はぁっ、れいらちゃ…あうぅっ」
 おさまりかけた射精が再び激しくなって、密着した股間から精液が噴き上がる。覗き込んでいた志保の顔を濡らす。あたしのお腹を泡だらけの精液が流れる。長い長い硬直と浮遊感。優くんがあたしの胎内でぴくぴく痙攣するのを感じながら、あたしの濡れたお腹にキスをする志保の頭を撫でる。からだじゅうが敏感になって、志保の吐息が乳首を撫でただけで飛び上がりそう。
「志保ちゃん…、ぼくの…」
 優くんがゆっくり抜けていく。アヤと三人でしているときも、二人きりのときも、優くんが満足したためしがない。体液に濡れて反り返ったままの優くんを、志保がさっきと同じように愛撫する。優くんは志保の頭を撫でる。きもちよさそうな表情。優くんは満足しないし、休憩しない。二人きりだと全然休ませてくれなくて、あたしは余韻に浸る暇もなく何度も何度もイかされて、翌日ひどい筋肉痛になる。数え切れないくらい何回も何回も優くんとからだを重ねたのに、あたしは優くんに性的な興味以外なんの感情もない。
「麗羅お姉ちゃんの味がする」
 志保がそう言って微笑む。仰向けになる。優くんは志保に覆い被さって、キスをする。ゆっくり愛撫する。二つ年下の志保は、あたしが聞いたことのないような声を漏らして、優くんの頭を抱く。優くんはときどき志保に囁く。志保ちゃんのアソコが濡れてきたよ、志保ちゃんの下半身が溶けてきたよ、目を閉じて、力を抜いて、楽にして、からだが熱くなる熱くなる熱くなる、ほら、あったかい、きもちいい、きもちいい、きもちいい。優くんはあたしと初めてしたときと同じように、呪文のような言葉を囁きながら、志保の股間に顔を埋めてぴちゃぴちゃ音を立てて愛撫する。
 あたしはゆっくりからだを起こして、志保の顔を覗き込む。前髪をかき分ける。薄く開いた目は焦点が定まらず、ぼんやり宙を見つめる。あたしは志保に唇を重ねる。舌を吸い出す。
「志保ちゃん、入るよ…」
 志保は優くんの言葉に無意識に頷いて、あたしと夢中で舌を絡めていたけど、優くんが入ってくると枕を掴んで、あーっと悲鳴をあげる。仰け反る。優くんは志保の両脇に腕を差し込んで、肩をがっちり掴んで逃げられなくして、ゆっくりゆっくり腰を沈める。耳元で囁く。あたしに聞こえないくらいの声で、あの甘美な囁きで志保の処女を溶かしていく。
「して、して、激しく、あたし、へいき、だから、お姉ちゃんと、同じコト、いっぱいして」
 優くんは志保に求められるままゆっくり動き始めて、徐々に動きが大きく激しく加速する。ベッドがギシギシ軋む。処女を失ったばかりの粘膜がぬかるんだ音を響かせて、志保はあまり声を出さずにゆさゆさと力なく上下に揺られる。優くんはあたしと志保によくみえるように、志保のお尻を持ち上げて、べっちゃべっちゃと突き下ろす。優くんはそうやってつながってるところを見せたがるけど、あたしにとってはおちんちんがおまんこを出入りするただの物理的な光景でしかなくて、それが他人のものだとそれほど心楽しまない。
「エッチな音がする…」と志保が呟く。
「みんな、こういう音がするんだよ」と優くんが言う。
「ちんぽの…音?」
「違うよ、おまんこの音」
「エッチだねぇ、はぁはぁ、エッチだなぁ、あっあっあっ、アタシ…」
「きもちいい?」
「うん、いい…きもち」
 優くんは志保を抱き起こして、座って抱き合ったまま、志保を巧みに突き上げる。志保はあられもない声をあげて、みるみる頬が紅潮して、やがて太股が痙攣する。優くんは動きを止めて、そっと仰向けになる。あたしの濡れた太股に手を滑らせる。あたしはいつもアヤとするように、優くんの頭を跨ぐ。志保の細いからだを抱く。優くんはあたしの太股に腕を巻き付けて、あたしを口で愛撫する。志保を突き上げる。志保のからだが上下に揺れる。優くんの舌があたしの粘膜をめくり上げて、肉芽を吸い出す。あたしと志保はキスをする。唇をすりあわせながら、あたしと志保は囁きあう。
 きもちいいよ、きもちいいね。
 セックスしているとき、優くんと一緒にいるとき、あたしはあまり頭を使わなくて済む。アヤと一緒にいると、どうしてもこれから先のことを思って、それが心の底に澱のように沈む。あたしが優くんといて楽なのは、きっとあたしが優くんのことをただの友達とおもっていて、優くんもあたしに友達として接してくれるから。それに優くんはセックスが上手だし、気が遠くなるほど長い時間愛し合っても、甘さが消えることもなく、退屈もしない。
 あたしはアヤが優くんという近親姦の鎖に縛られていて、心のどこかでアヤがどこにもいかないと高を括って安心しているだけかもしれない。あたしが優くんと接する度に、その束縛はどんどん強くなる。決して昇華することのない恋を二つも抱えたアヤの気持ちを顧みることなく、あたしは自分勝手に従姉妹を優くんとセックスさせる。アヤは強がっているけど、優くんがあたしや他の子とセックスするのに耐えられないはずだし、そうすることでアヤの心は少しずつ冷えて、傷つき、失ったものを埋め合わせるために、アヤは愛情の大部分をあたしに割り当ててくれるような浅ましい予感がする。
「ぼく…、またいっちゃ…ぁうっ」
 優くんは志保の胎内に射精する。また呆れるほどたくさんの精液が噴き出す。志保は仰向けになる。あたしは志保に覆い被さって抱き合う。優くんはあたしと志保に交互に入ってきて、交互に突き下ろす。
 あたしがイクか、志保がイクか、優くんが射精すると、あたしたちは体位を変える。場所を変える。ベッド以外の場所でもつながる。いろんなカタチで愛し合う。いろんな角度と、いろんなリズムと、思いつく限りのエッチなことばを交わして、日が暮れるまで休みなく戯れる。
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