R18恋愛官能小説 青山倉庫

絶頂ラジアン

第7話「お誕生日」

「また外泊? ゆきえちゃん、大丈夫?」
 お母さんが屈んで、ゆきえに訊く。ゆきえは、平気です、と答える。あたしはソファに座って、部屋着に着替えて、お母さんが買ってきてくれた生せんべいを智之お兄ちゃんと一緒に食べる。お母さんとゆきえは電話の前で喋っている。ゆきえが電話をかける。お母さんが替わる。お母さんは急に抑揚を変えて、声のトーンがあがって、朋子さんと談笑している。さっきまで平滑な雰囲気だったお母さんが、まるで酔っぱらったみたいに口調を変化させる。余所のおばさんたちはみんなそういうふうに喋る。あたしもおなじおんな。おんなのたぐい。女類。いつかあたしもお母さんみたいに七色の仮面を使い分けるようになる。
 焼酎一升、たしかにそれくらいだ。しらふで前後不覚で、そうしてお隣りの奥さんと井戸端で世間話なんかしているのだからね。実に不思議だ。と、智之お兄ちゃんが図書館で借りた本で読んだ。
 ゆきえは夏休み中、頻繁に泊まりに来る。そのたびに、お母さんがゆきえのお母さん、朋子さんに電話をする。大丈夫ですよ、と言いながら、お母さんは夕方になるといつものように出かけてしまう。朋子さんは小学生のこどもを持つ親にしては、とても考えが甘いと、あたしでさえ子供心に不安におもう。
「恵未、お母さん今日は早くでかけるから、ゆきえちゃんのこと、よろしくね」
「明日、何時に帰ってくる?」
「明日は遅くなるよ。お昼ご飯は、冷凍庫の混ぜご飯を温めるか、いつものように出前を取ってね」
「お母さん、あたし……」
 お母さんは忙しそうにクローゼットの奥に顔を突っ込んで、ごそごそしている。お母さんが振り返る。あかいリボンのついた大きな包みをあたしに渡す。
「お誕生日、おめでとう、恵未。今年もお祝いしてあげられなくて、ごめんね」
 あたしはありがとうと呟く。お母さんはばたばたと支度を始める。あたしたちはソファに並んで座って、テレビをつける。プレゼントの包みをあける。メゾピアノのワンピース。ゆきえが着てみてよと言う。お母さんはいってきますも言わずに出かける。あたしはテレビを消す。あたしは二人の前で着替える。お母さんは忘れ物をして、ときどき出かけてすぐに戻ってくる。姿見の前に立つ。白と黒のボーダーがちょっと大人っぽくて、切り替えのレースと袖のくしゅくしゅが女の子っぽい。ゆきえが恵未ちゃんかわいいねーと言う。あたしはバルコニーに出る。外はめちゃくちゃ暑い。バルコニーから通りを見下ろす。ここは十三階だから、通りの音はあまりきこえない。タクシーが停まっていて、グレーの日傘を差したお母さんが乗り込む。走り去る。あたしは居間に戻る。
「お母さん、行ったよ」

 ちゅるっ、ぴちゅ、くちゅ…。
 ベッドに仰向けになったお兄ちゃんに、あたしとゆきえが覆い被さって、おちんちんを愛撫する濡れた音。あたしたちが全裸で絡み合う姿が、部屋の鏡に映る。あたしはお兄ちゃんの顔を跨いでいるから、お兄ちゃんはあたしのアソコを指で拡げて、舌を挿し込む。あたしのなかを、舌でかきまわす。ゆきえはお兄ちゃんの両脚に密着して、お兄ちゃんのおちんちんを挟んであたしと向かい合う。おちんちんごしに、ゆきえとキスをする。舌を絡める。お兄ちゃんはおもしろいくらいびくびく痙攣する。お兄ちゃんのおちんちんは太くて長いけれど、つるんとして子供っぽくて、熱くて、硬くて、不思議なカタチ。男の子のおちんちんは、おしっこをするためのカタチじゃない。きっと、セックスとか、フェラチオとか、そういう楽しみのために、こんなふうに進化したんだとおもう。
「トモくん、仕合わせだね。女の子ふたりに愛撫されて」
 ゆきえが唇をつけたまま囁く。あたしも舌を絡めながらくすくす笑う。
「お兄ちゃん、おっきいから、二人でするのがちょうどいいくらいだね」
 そう言って、あたしはお兄ちゃんを飲み込む。喉の奥をすぼめて、舌と扁桃腺でマッサージする。こうすると唇が自然とひらいて、ぐちゃこっ、ぐちゃこっ、とものすごい音が響く。ゆきえはあたしをみつめたまま、お兄ちゃんのたまたまを咥える。飲み込んでしまう。お兄ちゃんは弱々しい声で、女の子みたいに喘ぐ。腰を上下させる。突然、脈打つ。
 びゅううっ、びゅくっ、びゅくっ、びゅくっ、お兄ちゃんは全身をぶるぶるっと震わせてたくさん射精する。
「んぶっ、ごくっ、げほっ、げほっ」
 急に喉の奥に放たれて、鼻腔に精液が逆流してしまって、咳き込む。ゆきえがティッシュをとってくれる。鼻と唇をぬぐう。お兄ちゃんが震えながら、恵未ごめん、と呟く。
「いいよ、きもちよかったんでしょ」
「うん、よかった」
「ゆきえちゃん、あたし先でいい?」
 ゆきえは、いいよ、と言う。あたしはゆきえと軽くキスをする。ゆきえの頬が紅い。
「恵未ちゃん、せっかくのお誕生日なんだから、どこかで何か食べたくない?」
「あたし、お兄ちゃんと、ゆきえと、楽しめたら、それでいいよ」
 あたしは起きあがって、お兄ちゃんに背を向けたまま、お兄ちゃんの股間を跨ぐ。ベッドが少し軋む。マンションの廊下を歩く人影が、磨りガラスの向こうを通り過ぎる。ガラス一枚隔てたすぐ近くで、他人が普通の生活を営んでいる傍ら、あたしたちはこんなに複雑に絡みあって、いろいろな方法で愛しあって、きもちよくなる。
 ゆきえが長いおちんちんを支えて、あたしの割れ目にねじ込む。先端がつぷりと這入って、あたしはゆっくり腰をおろす。そのまま、お兄ちゃんのうえで仰向けになる。ゆきえにむかって、両脚をひらく。お兄ちゃんが、あたしを下から衝きあげる。天井が揺れる。ベッドが軋む。あたしの股間をみつめるゆきえも上下に揺れる。
「はっ、あっあっあっ、ゆっ、きえ…、どうなっ、てる?」
「恵未ちゃんスゴイよ、めちゃくちゃ、拡がってる」
「どれっ、くらい?」
「あたしの、手首くらい……。エローい、ちょーエロい」
「そんなっ、みちゃ、いや…」
 あたしは両手で股間を隠すけど、ゆきえは払いのける。ゆきえはあたしとお兄ちゃんのつながった部分を、にゅるにゅると撫でる。あたしの肉芽を摘む。
「恵未、トモくんのちんぽ、きもちいい?」
「きもちいひよぉぉ…、はあぁぁ」
 仰向けのあたしは斜め下から衝きあげられて、四十五度より鈍角なその絶妙さと、ゆきえに指で拡げられて凝視される恥ずかしさと、お兄ちゃんがあたしの両乳首を摘んでくりくりして、耳元で、恵未あいしてる、あいしてるよ、きもちいいよ、と甘く囁く声がたまらなくて、きもちよくて、きがくるいそう。
 お兄ちゃんとのセックスは、いつもきがくるいそうなまま、何十分も何時間も、いろんなカタチでつながりあって、何十分も何時間もきがくるいそうなままつづいて、決して満たされることがないのに、ゆきえがあたしをみているだけで、あたしは瞬く間に絶頂を迎えてしまう。一週間ぶりの至福。からだじゅうが勝手に痙攣して、胎内のお兄ちゃんをぎゅううっと絞めつける。声が出ない。苦しい。きもちいい。
「恵未、イってる? きもちいいの?」とゆきえ。
 あたしは、あっ、とか、ひっ、とか、情けない悲鳴しかあげられなくて、ゆきえの指先が太股に触れるだけでまた痙攣して、お兄ちゃんがあたしの乳首を引っ張るだけで痙攣して、ダメダメと首を振って、もういちどおおきな衝撃が子宮から背中へ突き抜けて、また全身が痙攣して、あちこちの筋肉が痛くて、きもちよくて、ゆきえはあたしを携帯で写真に撮る。
「すごいね、恵未。簡単にイっちゃうよね。羨まし」
「ハァハァ…、くるし、くるしいよ、アハハ」
「つぎあたし」
 ゆきえはあたしの股間から、お兄ちゃんをむりやり引き抜く。ちゅぽっとエッチなおとがする。あたしがお兄ちゃんのうえで仰向けのままなのに、ゆきえはお兄ちゃんのおちんちんを飲み込んで、頭を上下に振る。ゆきえの髪の毛があたしの太股を撫でる。まるであたしにおちんちんが生えて、ゆきえにフェラチオされているみたい。
「ゆきえ、そのままつながって…」
 あたしが言う。ゆきえは口を離して、あたしたちを跨ぐ。あたしは両脚をとじて、お兄ちゃんを挟む。お兄ちゃんは長いから、太股で挟んでも平気。ゆきえは腰をおとして、お兄ちゃんを包む。あたしがゆきえの中に挿入しているみたい。ゆきえが覆い被さって、キスをする。ゆっくり上下する。ちゃぷちゃぷと濡れたおと。
「恵未のおちんちん、きもちいいよ」
 ゆきえが舌を絡めながら、囁く。あたしはゆきえの背中を撫でる。唇をすりあわせる。ゆきえのお尻を掴んで、上下に揺さぶる。自分から小刻みに腰を振る。股間に挟んだお兄ちゃんのおちんちんが、あたしの粘膜を滑る。お兄ちゃんはあたしの胸を抱いたまま、乳首を指先で刺激する。お兄ちゃんは仕合わせそうな声で喘いで、突然ぎゅっと硬直する。ふとももに挟んだお兄ちゃんがビクビク脈打って、ゆきえに射精する。精液が溢れて、あたしの太股と恥骨の丸みを濡らす。そうでなくても、あたしたちは汗びっしょり。
「恵未、おっ、おもいよ…」
 お兄ちゃんが根をあげる。ゆきえが腰を浮かす。精液がドボッと溢れて、あたしのお腹を濡らす。あたしも起き上がって、向きを変える。お兄ちゃんに向かい合って、まだ精液が滲み出すおちんちんを再び胎内に沈める。お兄ちゃんのおちんちんはちっとも休憩できない。ゆきえと三人ですると、いつもお兄ちゃんはヘトヘトになる。
「お兄ちゃん頑張って。お母さん、明日の夕方まで帰らないから、それまでいっぱい楽しませてね」
「うん、頑張る。ぼく、恵未になにも買ってあげられないから……」
「そんなこといいの、なにもいらないよ。必要なものはお母さんが買ってくれるから。その代わり、今日は忘れられないくらい、きもちよくなろう」
 そういって、お兄ちゃんに唇を重ねる。てのひらを重ねる。お兄ちゃんが言う。
「恵未…、早苗さん、うすうす、感づいてない?」
「あたしたちのこと?」
「うん、最近喋ってると、なにかを意識しているみたい」
「なにを?」
「わからないけど、以前と違うんだ。表情とか、口調とか、目線とか」
「気のせいだよ」
「だといいけど、もし気づかれていたら、ぼくは、ちゃんと説明したい」
「なにを説明するの?」
 お兄ちゃんはあたしのお尻を掴んで、リズミカルに衝きあげる。お兄ちゃんの大きな衝撃に、子宮が位置と形を変える。卵巣が引っ張られるようなかんじ。
「ぼくが、恵未のこと、すきだって」
「だめだよ、お兄ちゃん、ウチに、いっあっあっあっ、いられなく…なっちゃうよ」
「そうなの?」
「あたりまえじゃん、あたしたち、はぁはぁ、まだ、こどもなんだよ」
 十一歳になったばかりのあたしと、まだ十二歳のお兄ちゃんは、おとなだってしないようなエッチなことに溺れて、まいにちまいにちこんなにきもちよくなる。
 ゆきえがあたしを背中から抱く。あたしの乳首を摘む。あたしは横をむいて、ゆきえと舌を絡める。お兄ちゃんがあたしを衝く。ベッド全体が上下に揺れる。もともとあたしの部屋で、いまはお兄ちゃんの部屋だけど、あたしたちは二人でおなじ部屋を共有している。
 お母さんは夜中いないから、あたしたちが毎晩、愛しあっていることをしらない。以前、ゆきえが誘拐される事件があってから、お母さんはむしろあたしが智之お兄ちゃんと一緒にいることを望む。だから、気兼ねなく一緒に出かけることができるし、お部屋で愛しあうこともできる。
「オトナになっても、このままでいようね」
 お兄ちゃんが囁く。あたしは大人になった自分を想像したことがない。
 ゆきえの携帯が鳴る。ゆきえが出る。
「もしもし、奈々ちゃん? あー、宿題終わってないの? うん、恵未は全部終わってるよ。かわる?」
 ゆきえが携帯を差し出す。携帯を受け取る。
「もしもし恵未ちゃん。お誕生日、おめでとう」
「ありがと…」
「あたし、プレゼント買ったよ、ビーズクッション。夏休み明けに持って行くね」
「ぁあっ、そう…なの、うれし…」
「宿題の自由研究ってさ、去年の残ってたりしない?」
 奈々が訊く。奈々は四年生だから、まだ自由研究課題が残ってる。あたしのはどうしたか覚えていない。
「わか…ない、捜して、みるね」
「あたしんち、おとうとお母さんが煩くてさぁ、勉強にならないの。今もヤってるんだよ、さすがにうんざりかも」
「夏休みっ、あと、一週間、だね…」
「他の宿題は終わったんだけど、自由研究だけがねー。やらなきゃいけないってこと自体忘れててさ」
「そっか…、あっあっんっ」
「もしかして、恵未ちゃんも、セックスしてるの?」
 お兄ちゃんが勢いよく滅多衝きにするから、あたしはしばらく声が出せずに、答えられない。
「恵未ちゃん? 大丈夫?」
「かはぁっ、はぁっ、はぁっ、だ、だいじょ…、あっぐ…うっんっんっあっ」
「トモくんとしてるの? ゆきえも一緒に?」
 答えられない。喘ぎながら、シテル、って答えるけど、抑揚めちゃくちゃ。セックスしながら奈々と喋ってる。たまんない。恥ずかしい。またイっちゃう。
「いいなぁ、あたしもしたいな」
 あたしは両膝をついて、お兄ちゃんはあたしの腰を固定して、ものすごい勢いで衝く。ちゅるちゅるちゃくちゃく、お兄ちゃんのがあたしのなかを滑るおと。唇だけで、きもちいい、と形をつくる。声がでない。
「あたしには、まだすきなひといないけど、すきなひと、できたら、エッチしたいよ。こんど、どんなふうにするか、教えて。あたしも、みたいよ。恵未ちゃんと、トモくんのセックスなら、みても大丈夫そう」
「ど…して?」
「きれいだし、かわいいもん、あはは」
 奈々が電話の向こうでわらっている。お兄ちゃんがなにも言わずに、突然射精する。あたしの子宮頚を熱い噴射が直撃して、あたしも絶頂して、携帯を落として、腰を突き出して、ゆきえに寄りかかったまま、腰がガックガク震える。おかしくなりそう。
 ゆきえが携帯をとって、奈々と喋る。奈々と喋るゆきえの声の振動が背中に伝わるだけで、あたしは激しく痙攣する。股間がぶくぶくと泡を噴くだけで痙攣する。筋肉が痛いのに、からだじゅう引き攣ってとまらない。ゆきえが携帯を閉じる。あたしはお兄ちゃんの胸に崩れ落ちる。お兄ちゃんがあたしの肩を抱いて、あたしは敏感に痙攣する。まだとまらない。
「殺人事件があったって?」
 お兄ちゃんが訊く。
「ひとの腕が、みつかったの。腐った腕」とあたしが答える。
「ウチらがみつけて、通報したんだよ」
 ゆきえが嬉しそうに言う。またあたしの胎内からお兄ちゃんをちゅるんと引き抜いて、咥える。濡れたおとを立てながら、愛撫を始める。ゆきえの髪の毛があたしのお尻をくすぐる。お兄ちゃんはきもちよさそうな声を漏らして、あたしと舌を絡め合う。
 お兄ちゃんのおちんちんは休憩できない。三人ですると、いつもお兄ちゃんはヘトヘトになる。
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