R18恋愛官能小説 青山倉庫

快楽コサイン

第11話「処女喪失」


「恵未、今日はどこかに行くの?」
 姿見の前で髪を整えるお母さんが訊く。出勤前はいつもバタバタしていて、邪魔になるといけないから、あたしは居間でテレビを眺めている。テレビは観ない。眺めるだけ。テーブルにおいたノートパソコンで、天気予報を見る。今日も暑い。お母さんは普段化粧をしていないと、年よりずっと若くみえる。化粧をすると、年相応にみえる。あたしとおなじ薄い顔立ちだから、化粧次第で別人に変わる。
「恵未」
「うーん、もう今日は出かけないよ」
「ゆきえちゃんのこともあったから、お外に出かけるときは、トモくんと一緒になさい」
「うん、わかった」
 あたしは軽く答えるけれど、智之お兄ちゃんと一緒にいられる口実ができて、すこし嬉しくなる。だけど、また気分が沈んでいく。ゆきえとはまだ連絡を取っていない。今日は、学校も休んでいた。クラスには誘拐された話題がひろがっていたけど、具体的になにがあったかしっているひとはいない。
「いつまでもそんな格好してないの」
「暑いんだもん」
 あたしはショーツ一枚のうえに、一昨年買ったシースルーのワンピースを羽織っただけの格好で、ソファのうえにあぐらをかく。サイズが合わなくなると、こうして部屋着にしてしまう。
 お母さんが、行ってきます、と言って出かけていく。あたしはスグに携帯を開いて、ゆきえの携帯に電話する。ゆきえはでない。十回目のコールのあと、留守番電話サービスに接続してしまう。切る。もう一度かけ直す。ゆきえはでない。携帯を耳から離す。
「もしもし?」
 でた。
「もしもし、ゆきえちゃん?」
「あら、櫻井さん? ごめんねえ、ゆきえ、まだちょっと具合悪くて、電話に出られないの」
 ゆきえのお母さんの声。似ているから間違えた。
「ゆきえちゃん、大丈夫ですか?」
「心配かけちゃってごめんね。明日には学校に出られるようになるとおもうから。櫻井さんからお電話あったって、伝えておくね」
「はい……」
 通話が切れる。通話時間、二十七秒。あたしのせいで、ゆきえは喋れなくなった。ゆきえは、あたしのせいだって、だれにも言ってない。ゆきえが壊れちゃった。あたしと同じくらいちいさくて、あったかくて、優しかったゆきえと、もう嗤ったり、喋ったり、手をつないで遊びにいったり、できないかもしれない。涙が溢れ出す。たったひとりの親友を失うことは、腕や脚を失うのとおなじくらいつらい。
 ただいまー。
 玄関でお兄ちゃんの声がする。あたしが涙をぬぐっていると、制服姿のお兄ちゃんがコンビニの袋をさげて居間に入ってくる。
「恵未、どうしたの?」
「なんでもない……」
 お兄ちゃんはあたしの隣に座る。コンビニの袋から一リットルのペットボトルを出す。
「ゆきえちゃんのこと、心配なの?」
 あたしは頷く。お兄ちゃんは制服のネクタイを外す。
「芝山さんにきいたけど、ゆきえちゃんは、乱暴はされてなかったって。精神的なショックから立ち直れば、きっと大丈夫だよ」
「あたしのせいなの…」
 また涙があふれる。
「恵未は悪くないよ。一緒に遊んでいただけでしょ?」
「ちがうの、あたしがいけないの」
「どうして?」
 あたしは智之お兄ちゃんの袖を掴んだまま、うつむく。顔をあげて、ノートパソコンを指さす。
「あのね、あたしパソコンでチャットしてたの、しらないひとと。そしたら、そのひとが会いたいって、言いだして、ゆきえちゃんは危ないって、でもあたしが好奇心で出かけていったせいで、ゆきえちゃんさらわれたの」
「そうなの?」
「うん、あたしのせい……」
「だけど、ゆきえちゃんって、自分から誘拐犯の車に乗ったんだよね。どうしてだろう…」
「わかんない……」
「チャットでなにを話したの?」
「う……うん、恋愛のこと」
「みていい?」
「うーん、もう残ってないよ」
 お兄ちゃんがパソコンを手に取る。インターネットのアイコンをクリックする。チャットはそれじゃないよ、と言いたいけど、黙っている。お兄ちゃんは履歴を辿る。心拍が早くなる。みられたくないのに、みつかってしまうことを期待している。子供服のサイト、コスメサイト、路線図、天気予報、教えてナントカ、コミュニティ掲示板、自動でログインしっぱなし。からだじゅうから冷や汗が吹き出す。お兄ちゃんがあたしのプライベートメッセージを読んでいる。あたしの目の前で。

 ダイシ 10/06/27 11:09
 告白する勇気がもてなければ、Tくんをデートに誘えば?
 それか、普段二人きりでいられるなら、ちょっとエッチな格好で迫ってみるとか…
 ボディタッチするだけでも、脈のあるオトコのコはすっごい反応するよv

 エミ 10/06/27 11:17
 それってTくんを誘惑するってコト?
 以前、そういう雰囲気になったっていうか、夜寝るときはいつもくっついて寝てますよ。。
 毎晩、おたがいエッチな気分になってるのに、そこから進展しないんです><

 ダイシ 10/06/27 11:19
 エミさんは、Tくんとえっちしたいの?

 エミ 10/06/27 11:44
 したい!すごくしたいです!
 イトコどうしは危ないっていうけど、結婚もできるし。。;
 それに、初めての相手はトモくんがいいです。

 お兄ちゃんは急にウインドウを閉じる。後ろからみていて、あたしは一カ所だけ間違えて、Tくんをトモくんと書いてしまっていることに気づく。お兄ちゃんはチャットソフトのログを開くけど、そこは空っぽ。ボイスチャットのログは残らない。お兄ちゃんはノートパソコンをテーブルに戻す。
 すごく長い沈黙。
 お兄ちゃんが緊張している。あたしも緊張する。お兄ちゃんは膝を寄せる。あたしもソファの上に座り込んだまま、お兄ちゃんにすこし近づく。指先が触れあう。
「ぼく、汗びっしょりなんだ……」
「うん……」
「お風呂、入ろうかな…」
「うん…」
「恵未も……一緒にはいる?」
「はいる」
 微笑みあう。みつめあう。いつもと違う、濡れた瞳がキラキラしている。

 二度目のキスは、湯船のなか。
 バスタブのなかで、あたしはお兄ちゃんの膝をまたいで、ぴったり抱き合ったまま、唇をすりあわせる。果物みたいなお兄ちゃんの朱い唇はほんとうに甘くて、とろけそうで、ゆっくり舌を絡め合いながら、すごく硬くなったお兄ちゃんのアソコに自分のわれめをおしつけて、腰を上下させる。
「はぁぁ……んむ、恵未、やわらかい」
 お兄ちゃんの指先があたしの髪の毛に絡みつく。くしゃくしゃにする。お兄ちゃんも腰を上下に動かす。
「お兄ちゃんのは、硬いね」
「恵未が、きもちいいから……」
 そう言って、お兄ちゃんはあたしを持ちあげる。壁を背にして、バスタブの角縁に座らせる。あたしの両脚をひらく。あたしはバスタブの縁に両足をのせて、腰を突き出す。めちゃくちゃ恥ずかしいのに、智之お兄ちゃんにはみられてもいい、みられたい。お兄ちゃんの指先が、あたしの粘膜をパクリとひらく。じっと観察する。
「恥ずかしいよぉ」
「恵未のおまんこ、すごく綺麗だよ」
「いやぁん」
「じぶんで、みたことある?」
「ないよぉ、みえないもん……」
 いままで自分でもきいたことがないような、甘えた声を漏らす。お兄ちゃんはあたしの股間に顔を埋めて、唇をつける。ぬるりと熱い舌が粘膜をなぞる。そのぬるぬるがあたしのお豆に触れると、あたしは敏感に反応して、ふああっと奇声を漏らす。お兄ちゃんはあたしを吸い込んで、ちゅるちゅる、じゅるじゅる、卑猥な音を狭いバスルームに響かせる。唇を離す。お兄ちゃんの唾液と、たぶんあたしの体液が混ざって、泡だらけの糸をひいて、湯船にポタリ。
「すごい濡れてるよ」
「だって、お兄ちゃんが…はぁはぁ」
「恵未はあんまり味しないね」
「味…?」
「うん、もっと苦いかとおもった」
 お兄ちゃんは再びあたしを嘗める。舌先があたしの処女に這入ろうとする。お兄ちゃんの指先が、あたしの乳首を摘む。こねる。撫でる。いろいろな方法で、おっぱいとアソコを愛撫する。からだじゅうが過敏に反応して、すぐ緩んで落ち着いたかとおもうと、また不意に新しい快感がどっとおしよせる。お兄ちゃんの髪の毛をくしゃくしゃにする。お兄ちゃんの愛撫の音とあたしの切ない声が、あたしの識らない悦びを連れてくる。ゆきえが指でするよりもずっと長いあいだ、お兄ちゃんはあたしのいちばん恥ずかしいところを愛撫しつづける。おかしくなりそう。
 ふと、お兄ちゃんは顔をあげる。その場で立ち上がる。あたしの目の前で、お兄ちゃんのおちんちんが反り返って、小刻みに脈打っている。明るいところでみるのは初めて。お兄ちゃんのからだが細いせいもあるけど、想像以上に太くて、長くて、つるんとして上に伸びていって、先端が果物みたいに朱く艶のある粘膜の丸み。
「恵未も、お口でして……」
「うん、いいよ」
 あたしはお兄ちゃんのおちんちんの真ん中を握って、唇を近づける。お兄ちゃんに訊く。
「どんなふうにするの?」
 どんなふうにするかぐらい、小五にもなればみんなしってるけど、あたしはしらないふりをする。
「ぼくのを咥えて。ぼくが動かしてあげるから、苦しかったら言ってね」
 お兄ちゃんのいうとおり、あたしは果物みたいな先っぽを咥えて、すこし飲み込む。お兄ちゃんがあたしの頭をゆっくり前後に揺らす。お兄ちゃんの陰嚢をつかんで、もみくちゃにする。あたしも自分から動く。もっと奥まで飲み込む。果物が扁桃腺をかき分ける。お兄ちゃんが、あん、あん、って女の子みたいな声をもらす。ヤバイ、あたしよりかわいいかも。
「恵未…、ぼく、ふああっ」
「んぶっ」
 お兄ちゃんの先っぽから熱い体液が噴き出す。精液。あたしの口を満たす。唇から溢れて、顎をつたって、湯船にボタボタ落ちる。すごい量、ちょっと苦い。大人の味はいつも苦い。口を離すと、お兄ちゃんはあたしの前で膝を突く。おちんちんの先端を、あたしのおまんこにおしつける。果物が花片のうえを、つるりと滑る。おっきくて、はちきれそう。突然ものすごい痛みが走る。からだの真ん中から裂けそう。
「っああーっ、あーっ、痛い痛い」
「ごめん、恵未、痛い?」
「いたい……よ」
「でも、半分はいったよ」
「ほんと?」
 お兄ちゃんがあたしの手を取って、アソコにあてる。びっくりするほどおし拡げられた膨らみに、お兄ちゃんの巨根が突き挿さる。お兄ちゃんはそのまま腰を前後に振り始める。ちゃっぷ、ちゃっぷ、ちゃっぷ、エッチな音が響いて、あたしは痛くてお兄ちゃんの動きをとめようと肩を掴むけれど、あたしとおなじくらいちいさくて女の子みたいに弱そうな智之お兄ちゃんは、力だけは男の子で、あたしは為すすべもなくからだの最奥をズシンズシンと衝かれて、衝撃がはしるたびにうぎっうぎってへんな声が漏れて、お兄ちゃんのちゃぷちゃぷがどんどんはやくなって、お兄ちゃんはあたしの頬を両手で包み込んで、あたしを衝きながらじっとみつめて、
 恵未、あいしてる。
 そう囁いて、キスをする。あたしから舌を絡める。あたしもお兄ちゃんのほっぺを両手で包み込む。お兄ちゃんのおちんちんがあたしのおまんこに出たり入ったりするように、あたしもお兄ちゃんの果物みたいな唇に舌を入れたり出したりする。ピストン運動の痛みに慣れてきて、こんどはだんだんきもちよくなる。舌と唇をすりあわせながら、あたしたちは狭い浴室に甘い声を響かせる。ここが自宅の浴室だとおもいだす。この間みたいに、お母さんが帰ってきたら大変。でも、やめられない、やめたくない。処女喪失はあっというまだときいていたのに、お兄ちゃんはリズムを変えながら何度も何度もあたしの胎内を往復する。ずっとキスを続ける。お兄ちゃんの動きがはやくなる。どんどんはやくなる。ちゅるちゅる、ちゃぷちゃぷ、すごい音。
「恵未、え…み、出すよ、なかに、だすよ」
「だしてぇ」
 お兄ちゃんが小さく痙攣して、奥の方で、びくっびくってなって、つながってる処から暖かい液が溢れ出すのを感じる。あたしはお兄ちゃんと唇をすりあわせながら、あったかいよ、と囁く。お兄ちゃんの射精が終わるのを待つ。静かになる。お兄ちゃんはゆっくりと引き抜く。にゅるるるっと長い陰茎があたしの胎内から抜けていく。ちゅぽんと弾けるようにお兄ちゃんのおちんちんは上を向いたまま、体液にまみれて痙攣している。あたしは両手で握って、ちゅるちゅるとマッサージする。
「お兄ちゃん、きもちよかった?」
「うん、すごかったよ……、もっとしたいくらい」
「もっとする?」
「ううん、恵未は、つらいでしょ」
「我慢するよ」
 お兄ちゃんは微笑んで、またキスをする。お兄ちゃんはあたしの下唇を軽く噛む。くすくす笑う。
「ぼく、恵未にもきもちよくなって欲しいから、無理はしないよ」
「いいの?」
「ときどき、しよう。夜は、早苗叔母さんいないから……」
「うん」
 あたしはいつもと違う、甘い声で頷く。お兄ちゃんはまたあたしのからだを持ちあげて、湯船のなかで抱っこしてくれる。あたしはお兄ちゃんの細い胸を抱きしめる。お兄ちゃんは相変わらず硬くなったままのおちんちんを、あたしのお腹に密着させて、あたしたちはキスをして、すきよ、すきだよ、を囁きあう。
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